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ポプラの綿毛が一面に広がるシベリアの初夏

昨日から街中に大量の綿毛が舞うようになった。たんぽぽもまだ咲いているがこの正体はポプラの木だ。ドイツにもある植物で、この時期になると大量の綿毛を飛ばす。

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ブリヤートは植物の季節感が少しおかしいから、菜の花もたんぽぽも咲いているがポプラの綿毛も飛ぶのだ。

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菜の花に絡まるポプラ。どうやらこのポプラの木というものにはオスの木とメスの木があるらしく、メスだけが綿をつけるのだそうだ。

神奈川でこの木を見たことはなかったが北海道には生えているらしい。シベリアから綿が飛んで行ったというわけではなく、明治時代に植えられたのだそうだ。

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メスの木はこのように綿を垂らしている。

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今まで木の実のような蕾がついていたのだがそれが一斉に開きだしたようだ。大量の綿が草の上に絡まり雲海のようになっていてきれいだ。

ポプラは交配も容易で、紅葉や樹形が美しいため昔から街路樹などにもよく植えられてきたらしい。成長も早く20年ほどで伐採できるようになるから商業的にもとても好まれている。

ただ台風に弱いらしく、本州ではうまく育たず日本では北海道にしかないのだそうだ。

ロシア語ではトーポリと言って、第二次世界大戦後に緑化として大量に植樹された。それでウランウデの街中にも大量にあるわけだ。ドイツでは綿でアレルギーが起きたりもするらしいから耳にはいったり吸い込んだりしないように気を付ける必要がある。

半年間銀世界だったブリヤートから雪がなくなって2か月経つが、今度は綿毛で銀世界になっていきそうだ。

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齋藤友亨 Tomoyuki Saito
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