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シベリアの松林とシベリア横断鉄道
ブリヤートには赤松が豊富にある。多くが輸出されているのだそうだ。先日も書いた通りやはりロシアは天然資源だけでなりたっている国だと改めて実感する。
この松林は住んでいる街の中心部ではなく街の北端にある。ビザのための健康診断の続きだ。この遠い「結核センター」というところにはなんと「肺のレントゲンの登録」のためだけに行く。
レントゲン自体は市立病院で取ったのだがその登録はそこでは出来ずバスで30分のところまでいかなければならない。
市立病院は入り口で熱を測り入れる人数を多少制限していたがさほど普段と変わらず。医者も半分以上はスカスカの手作りマスクをしていたが、事務作業をしていた人でマスクをしていなかった人もいた。
さすがに引いてしまう。さすがブリヤートだ。結核センターの方は普段から入る人にはマスクを渡されるほど厳重で、医者は全員防護服と帽子とマスクをしていたがゴーグルとフェイスシールドはなし。
ここは誰も人がおらず待つことなく終えることができた。9月は簡単な会話も意味不明だったから自分たちだけで出来たことにもそれなりに達成感がある。
これは冬に来た時の写真。雪はあまりないがこの時の気温は-25℃だ。
ここらの松も伐採されているのかはわからないが、微妙な間隔をあけながら生えているのはおもしろい。手前がスカスカで奥は密集して見えるから単純に刈り進んでいるのだろうか。
バサバサきりまくったらこの松林もなくなってしまうから悲しい。
久しぶりのシベリア横断鉄道は相変わらず石炭を運んでいた。
立体歩道橋はズタズタのままで階段に穴が空いていて踏み外したら線路に落ちてしまいそうだ。レーニン広場の道路は一年中掘り返して直しているのになぜここは直さないんだろう。
そうえば北の果ての病院に行く途中の道は今までは獣道のようだったが、今日少し歩道が作られていた。少しずつウランウデのインフラ整備も進んでいる。いつかここを出る頃にはどれほど街が変わっているのか楽しみだ。
帰りに線路沿いをバスで走っていたらシベリア鉄道で松が運ばれていた。
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