トランペット奏者が3ヶ月毎日ヨガをやってみて良かったこと

年が明けてから毎日ヨガを続けている。結論から言うとトランペットを吹くのにも健康にもとても良い。

ドイツでは多くの音楽家の間でヨガが流行っていて、音大でも選択でヨガの授業があった。特に管楽器の人が多く取り組んでいたイメージ。ヨガは子どもの頃にWii Fitというゲームで少しやったことがあったくらいでほとんど知らなかった。ヨガの授業も取らずにアレキサンダーテクニークをやっていた。

バランスを取ったり、地味な筋トレっぽいやつ

というイメージだったから特に取り組んでみる気にはならなかったのだが全然違った。

身体をアクティブにすると同時にストレッチしてリラックスする

片足で立ったりして色んなポーズをするというイメージだったヨガだが、ストレッチ的なものが多い。

例えばこのビデオがおすすめ。

普通のストレッチや柔軟体操と違う点は

・ゆっくりとした深い鼻からの呼吸を続けながら

・動作もゆっくりと反動をつけず心地良い範囲で伸ばす

ということ。終わったころには身体がかなりほぐれて呼吸も自然と深く吸えるようになり身体もアクティブになる。

呼吸に使う筋肉が柔軟になる

上半身をほぐすヨガは、肋骨周りの筋肉を伸ばす姿勢で深い呼吸をするため呼吸に使う筋肉がかなり伸びてほぐされる。普通にストレッチするのと違い、その姿勢で深く呼吸することでより深層部の呼吸筋が伸ばされる。

肋骨周りや肩周りの筋肉が固まっていると肺が膨らむのを邪魔したり力みやすい状態になってしまうからいいウォーミングアップになる。

実際のところヨガをすれば音出しは必要なくなる。

よく眠れなかった日や起きたらやたらと身体が固くなっている場合、いきなり楽器を吹いてしまうとかなり力みやすくなりその日が台無しになる可能性が高くなる。10～20分ゆっくりとヨガをすれば大抵は解決する。場合によってはもっとやる。

力が入りやすい体の状態で深い呼吸をすること

ヨガはポーズによっては最初はすごく力みやすかったり固まりやすくなってしまう。力がはいる身体の状態で深くリラックスした息をするという相反することを練習すること楽器にもいい影響がある。

人が多くの人々の前に出て注目を浴びると

動物の本能として戦うためにアドレナリンが大量にでて心拍数があがり筋肉がいつでも力をだせるよう筋肉が固くなり呼吸が浅くなる。

人前で演奏する時は命の危険があるわけではないからこの身体の作用は大きな障害になる。その身体が強張る状態でリラックスして安定した呼吸をしなければ管楽器は演奏できないからだ。

ヨガで身体が固まりやすい状態を作って深い呼吸をするということを日常的にやっているとプラスな効果があると思われる。

精神統一の効果

ヨガのストレッチには自律神経を整えるものも多く、ゆっくりと呼吸しながらその動きをしているうちに気持ちが落ち着いてだんだん集中が高まっていく。瞑想に近い効果がある気がする。瞑想はただジッとするから挫折する人も多いと思うが、ヨガならできると思う。

心地よくストレッチされてストレス解消にもなる。

本番の日などに精神を落ち着けて集中力を高めるのにとても良いと感じている。

寝つきもよくなる

寝る前のヨガをやると自律神経が整えられてとてもよく寝付けるからおすすめ。

夜寝る前にヨガを行うことは、疲れた自律神経を整えることによって質の高い眠りを実現します。
ストレスや心配事、高ぶった気持ちがあると、人は眠りにつきにくくなるものです。
昼間の喧騒や忙しい仕事、勉強などに追われていたことによって心身は疲れ、自律神経も高ぶっています。
夜寝る前のヨガは、こうした状態を和らげて、リラックスさせることで、眠りにつく準備を心と体にさせることができます。

ベッドの上できるこのヨガがとても良い。

ヨガはお金もかからない

このB lifeというYoutubeチャンネルはプロインストラクターのものだが無料だ。昔はこういったエクササイズ動画もDVDを買わなければまともなものは見られなかったが最近はこのような専門家Youtuberも増えていてとてもありがたい。

ヨガマットがなくてもできる動画も多いから最初から買う必要はない。ストレッチ系ならベッドの上でもできるし、シーツやタオルケットでもできる。

ダイエットにもたぶんなってる

ダイエット目的ではなかったがヨガをやるようになって少しやせてきてはいる。消費カロリーとしては少ないが内蔵もよく刺激されるし、柔軟性があがることで基礎代謝はあがるのだろう。このチャンネルの筋トレ動画もおすすめ。

自粛で暇な人はヨガをやってみるといい

今なにもやることがない人はぜひヨガをやってみたらどうだろうか。特に音楽家はいままで考えたことのなかった方向で新しい発見があるかもしれない。