Pure pleasure 幸せ粒子
免許はあるけど、
運転できる車はなく、
駅まで30分歩く実家ライフ。
小雨が一瞬降って、
走り出す。
走れる脚、
交互に均等に動いてくれるその筋肉と骨と、
脚という存在。
荷物を背負える肩。
風を感じれる肌。
思わず、
走れる喜びに笑みがこぼれる。
「“ああ、一見綺麗めの服装の
20代か30代かの女性が走ってて、
しかもすごく笑ってる。”
と車運転してる人は思うのかな」
とか一瞬思いながらも、
息が上がり、
心臓がどくどくと動いていること、
そして息がちゃんと上がって、
かかとが地面を蹴り、
こうして骨も強くなっていくんだ。
こうしてそれぞれの臓器や体が
私を守ってくれてるんだと
TV番組「人体」で知ったことを思い出す。
ああ、
ありがとう。
思わず体を抱きしめたくなった。
体の中の細胞たちから
「ありがとー!!」
って黄色のピカピカした粒子が
ブワーッて体の隅々に
広がっていく感じがした。
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