【ネタバレ有】「傲慢と善良」を読んでみた感想３つ

友達からオススメされた小説「傲慢と善良」。
色々と共感できるところがあり、一気に読んでしまいました！
感想を書いていきますが、ネタバレを含むため、まだ読んでいない方はスクロール非推奨です。

～感想～

1.「70点って結構高くない？30点分これからもっと好きにさせようよ！」

主人公(真実)が、恋人(架)の女友達の美奈子から、架はあなたのことを70点くらいの女だと思ってるのよ(笑)と、伝えられショックを受けます。

これに対して私は「70点なら高いほうだし、これから結婚が決まってるならまだまだ好きにさせるチャンスたくさんあるじゃん！」と思いました。
でも、これは他人の話だからそう言えるのかな？

もし、自分にとって100点満点の好きな人がいたとして、相手が私のことを20点だと思っていても、50点だと思っていても、別にどうでもいいです。
だって、相手のことを好きって思えるその気持ちだけで満足で幸せなので。

もしかして、愛情の見返りを求めてしまうのって、婚活で出会った相手だからなのでは…？と自分は考えました。

結局、すべての人間関係において相手の愛情をコントロールすることは出来ないですよね。
さっさと諦めて、自分を愛したほうが効率良いですね。

2.女友達(美奈子)が意地悪すぎる。でも、もし男女逆だったら同じことをしちゃうかも？

架の女友達、美奈子。架の恋人の真実があまり気に入ってないらしく、架に対して「あの子はやめておいたほうがいいよ」との発言。

人の人間関係に対してゴチャゴチャ言うなよ！
本人たちが納得していればいいじゃないか！！！
というのが率直な感想。

でも、ふと考えてみるとこれ、男女逆だったら自分は同じように言えるかな？と思っちゃいました。

架の元カノのアユちゃん。
仕事でそれなりの地位を任されており、多趣味で友達も多い。海外も一人で行けちゃうアクティブさ。２６歳という若さで将来の結婚や出産についてもしっかりと考えている。
別れてもすぐ他の男性を見つけられる。

それに対しての真実。
親に言われた職場で非正規雇用。ずっと実家暮らしだったからかおそらく一人で海外に行った経験などなさそう。これとった趣味や友達も少なさそう…。親に相談し、流されるように婚活を始める。
恋愛関係がなし。
(真実もいいところあると思うのに、どうしても条件って見てしまうとこうなってしまう…。)

こう書くと全くタイプの違う２人ですね。
正直、私目線ではアユちゃんのほうが魅力的でいい女だと感じました。

長年の友達が、昔の恋人より明らかに条件の良くない相手と結婚しようとしていたら、「おめでとう～！」と言いつつ、「（えーっ、本当にその人で大丈夫なの？）」と思うかもしれませんし、今の相手に意地悪の一つでも言いたくなる気持ちは分かります。

でも、この条件なんていうものも個人の主観でしかないですし、結婚やお付き合いは２人の間の問題なんだから外野が口をはさむのは良くないですね。

3.【まとめ】人を評価したり、人間関係にケチをつけるのは下品だからやめよう。

この２つの感想を書いて思ったのは、人間を条件とか点数とかで評価するのはとても失礼な行為だということ。

まるでモノのように扱われて、気分の良い人間はいないと思います。

もう一つは、他人の人間関係を話題にアレコレいうのは下品に感じること。
家族とか親戚の集まりとかで、以下のような話が出ることも。

「〇〇くん結婚して、奥さんは〇〇の仕事しているんだって」
「〇〇の奥さんはわがままなとこがあるから、〇〇なんだよ」
「〇〇結婚はまだなの？」「いや～うちの子の〇〇みたいになったら駄目だよ(笑)」

これを聞かされる私。
私「（正直、めちゃくちゃどうでも良い。職場はコンプライアンスがあるのに、なんで家族や親戚間ではコンプライアンスがないんだ？？？）」

家族と話すのや、親戚の集まりが苦痛な理由が一つ分かった気がします…。
自分もうっかり話題に乗らないように気を付けよう！

来月の映画化も機会があれば見に行ってみようかな。楽しみです☆