再読「人を動かす」
年末年始といろいろ思うところがあり、昔読んだ本を引っ張りだしてきて、読んでいる。D.カーネギーの「人を動かす」だ。
20年ほど前、購入して、仕事に行き詰ったとき、人間関係に悩んだとき、家族との関係を見直したいとき、折に触れ、何度も読んできた。
大半が例え話である(登場する人物も馴染みがない人ばかり)ことや、訳の語り口調が古臭く(古い本なので当然)いかにも海外風であることなどから、読みにくさも感じてしまうが、書かれている内容については、大変有益で、今現在にも通じるものがたくさん記述されている。
目次に目を通すだけでも、「ああ、ここが足りていなかったな」と反省してしまうことも多い。
子供に対する自分の態度がいかに高圧的で非生産的であったか、私が感じる漠然としたモヤモヤの正体は一体何なのか。
どんどん読み進めて、同著者の「道は開ける」を手にしていると、子供に「何か悩んでるの?」と心配されてしまった。
「あなたとの関係をよくしたいと思うから読んでるんだよ。」と返事をしたら、「嫌なことがあったら、ゲームすりゃあいいんだよ~。」といいながらハグしてくれた。
次にこの本を手に取る時、私は何に悩んでいるんだろう。その時が楽しみのような、怖いような。