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露出計のないカメラ PENTAX SL Black paint

赤城耕一先生が漢のカメラと称した名機PENTAXのSL。そのカメラをここでも紹介したいと思います。

Ⅰ. 特徴は露出計の存在しないアイデンティティ

PENTAX SL。1968年に登場したSPとは別のラインで製作された露出計を搭載しないモデル。すでにSPが露出計内蔵で存在しながらも露出計に懐疑的、必要と感じない方が求めるカメラとして販売されており、同じ性格のカメラにはNikon Nikomat FS、Canon FPなどが存在します。

実質的な普及期とカタログにもあったように価格も当然安くさらに堅牢化が図られたとも書かれていますが、SPとそこは大きく変わらないのではと思っています。SP自体かなり頑丈な普及機故人気があったというのも事実ですので御幣ではないでしょう。

ブラックモデルも販売として載せられて赤城先生曰く1000円高だったそうです。

改定写真。645D撮影。

Ⅱ. これといった特徴がないのが強みのカメラ

これこそほとんど特徴はありません。SPとは全くスペックが同じでただ露出計を外したものです。露出計がないのでファインダーも非常にすっきりしたファインダーで表示も何もありません。

Ⅲ. 外観

SMC Takumar 55mm f1.8を取り付けてシャッターボタンは拡張ボタンを取り付けてねじ込んでいます。それ以外はすべて純正の状態です。

すっきりとした外観
三角のプリズム部はかなり洗練されたデザインでまさに王道を感じさせる造形
マット調で少し光沢は抑えられていますが大体が経年でテカってしまいます。自分のものは軍艦部に少しアタリがあります。

底面は特に痛みがひどく、サビに近い状態に材質変化が見られ、酷使された様子。三脚を利用した後の傷が見受けられるのでおそらく写真自体にはそれなりに興味があった方が使ったように見える。

645Dで撮影。これでも動きはする。やはり真鍮が露出してから随分時間が経っている様子でサビのように酸化している。

Ⅳ. 補足

特にスペックの説明はみなさんご存じだと思うので省きますが、M42のカメラとしてよく映えるブラックボディにシルバーレンズを取り付けるとより一層見た目のデザインに男心をくすぐられるかもしれません。

絞りは瞬間絞り込みに対応しています。もちろん半自動絞りのレンズも普通に使えますしマニュアル、プリセット、お構いなしに使えます。使えないのは極端にピンの長いヤシカ製レンズとかだと思います。そこはまあ確認してもらって…

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