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3年前のフィルム
久々に冷凍保存していた撮影済みフィルムを現像に出してみてどんな像かを試してみることに。出てきたのはまさしく春の香りをほのかに残してある川の情景が写る懐かしいフィルムでした。
3年前に買ったUltraMax400
2020年になる前、実際には2019年の購入ですのでもはや4年近く前になると思います。
3本パックで販売されていた安いウルトラマックスは2000円で買ったと思います。あまり記憶が定かではあありませんが、おそらくチャンプカメラさんでの購入でしょう。当時はフィルムも今よりは充実していて価格も安くやりやすいものでした。ただチャンプカメラさんも値上げの波には流石に抗えないようで今では価格は上がってしまいましたが、まだまだ種類は豊富で楽しみがあります。どんどん嗜好品になってますね…
昔、2018年よりもさらに前の頃、買い替えを目的にEOS650を買っていました。もちろん一時的なものであのカメラの特性を知っている人ならよくわかるはずでしょう。ダンパーが逝かれるのでシャッターも時期にいかれる。その傾向がないものを買ってきてました。
私は傷や汚れはあまり気にしないタイプですのでこういう直置きも良くやります。もちろんこれがプロの仕事道具ならダメかもですけどね…あくまで仕事道具はたとえ買っていても勤め先から借りてるものという自覚を持ってやります。
実にこの時の写真を現像している。もう3年近く前だ
— sᴠᴇɴ. (@penttica_29) September 8, 2023
しかもボディがまさかのEOS650、レンズが普及EF35-70mm f3.5-4.5初代
ダンパー生きててよかった pic.twitter.com/TLf4LZaVzp
そこで割と後半の頃に通したフィルム
初期のなにもわかってない頃はとにかく古いフィルムでもお構いなしにそのままの露出で撮ってしまいました。そのためおそらく露出不良で暗い写真になってますが、、まあ全部富士フイルム製なので耐えていて欲しい。。冷凍しています。業務用の12枚とかありますからね…
今回のフィルムは友人といった川の写真。大体写真で場所は割れてしまいますがとりあえず作例の方を。
レンズはまさかのEF35-70mm f3.5-4.5。悪くはない標準中の標準ですね。実際絞ればそれなりには写っていたレンズです。
作例
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EF35-70mm f3.5-4.5
スキャナーは富士フイルムのSP2000で行われています、今回はプロの方にお願いしました。
普段の自分なら現像だけを頼み、データ化を自分でデュープするのですが諸事情でデータ化システムが喪失してしまったので。。プロは上手いや
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EF35-70mm f3.5-4.5
私は電車については全く詳しくないのでとにかくカラフルな電車、ということで撮っていた1枚。うるさいので有名な8500系で引退済み。こっちのものは扇風機や座席の風合いが趣あって好きだったんですけどね…効きすぎな冷房がちょうど良いぐらいのなんとも言えない昭和感。今の2020系は優しさまみれでたくましさがないように見えます。それがロマンってやつなんですかね…
そんなことより描写です。標準2倍ズームレンズとして見たらわりかし綺麗に写るな、と言うイメージです。少し周辺減光が強めですが色収差と歪曲が少なく自然な写り。ただコントラストは少し弱いのでどことなく淡さを感じる滲み、淀みのような部分は感じます
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EF35-70mm f3.5-4.5
画質自体は600万画素レベルなら特に問題はないように見えますが、1400万画素級だと少し滲みが粗雑に見えるかもしれません。ただその分は絞ればシャープで補正できる感覚です。
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EF35-70mm f3.5-4.5
まだ細かな構図を知らない自分。ある種自然に隠れる人工物としての表現に言いくるめれば悪くはないと思いますが、右側に何か写り込んでます。ただ枝はシャープで綺麗に葉の部分まで写ります。
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EF35-70mm f3.5-4.5
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EF35-70mm f3.5-4.5
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EF35-70mm f3.5-4.5
なにも考えていない、純粋な感性で撮っていた時の写真。この頃はフィルムというものに難しさを感じつつも楽しみながらできてる時期だったと思います。この3年でかなり色々なことが変わってしまいました。それだけでもかなり人々の生き方に変化が出ているのが歩いてても感じ取れます。
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EF35-70mm f3.5-4.5
この時期はちょうど大雨後の芝生の復旧に取り掛かっている時期でした。芝生は何気に管理が大変で初期の頃は枯れないようにすることが重要です。
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SMC PENTAX-F 70-210mm f4-5.6?
Fuji SUPERIA X-TRA400
厳密に同じ場所ではないですが近い場所もここまで綺麗になりました。昔からスプリンクラーを撮るのは好きなのでこの景色は綺麗で気持ちいいです。
似たような写真ばかりなのもなにも気にしていない証拠。
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撮ろうと思えば誰でも撮れる、そういう考えなどまるでなかった時期。それでも撮ろうと思ってもこの光景は2度と撮れない。似たり寄ったりという言葉がよく似合うものです。
以下も他の作例です。
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写真が何か分からなくなった時
なんで自分が写真を撮ってるのか分からない、なにがいい写真かわからない時は一旦引いて見るのも手です。ただ昔の自分の写真をもう一度見返したり、別のことをやったり。無心にとっても良いし原点に立ち返るのもあり。自分のように過去の写真を現像してみるのもあり。もちろん、お金こそかかりますが、こうして見返した時のノスタルジーさと懐かしさは他にない強烈なものを感じさせてくれると思います。
このEOS650は生きていて、レンズはすでに亡くなってしまいましたが、確かに1987年登場を感じさせない素晴らしいカメラです。よく動いて遅いAFでもない、本気で作ったものだったのでしょう。あの頃のプラカメもダサいものもありますが技術革新や企業努力には変えられないものを持っています。機械式の鉄、アルミ、真鍮のカメラが強いとされる今で今一度プラカメも考えてみるのも悪い選択ではないと自分は思います。特にそれが普及機だと「なにを残してなにを捨てるか」の選択と余地が企業の方向性を知れて深みが出ると思います。まあ差別化とも言えてしまいますが…笑