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GDPを計算するときの注意点 - マクロ経済学の基礎講座

こんにちは、Tomです

今回の記事では、GDPを算出するときに注意が必要なことについて、解説していきます


二重カウントをしない

例えばですが、スマホの価格をGDPに含めるとしたら、スマホの価格と液晶画面の価格を同時にGDPに含めてはいけないのです

なぜなら、液晶画面の価格はスマホの価格に含まれていると考えられるからです

商品価格をGDPに含める場合は、最終生成物の価格のみをGDPとしてカウントしましょう


商品・サービスの価格の反映について

例えば、アップルがiPhoneを生産して販売した場合、これはGDPに含まれます

しかし、既にあるiPhoneを交換してお金が動く場合は、GDPに含まれません

ただし、中古のiPhoneを販売して、中古店が儲かった場合は、GDPに含まれます(サービスの増加ととらえられる)


GDPで大事なのは、「どこで」生産されたか

GDPは、「国内」総生産という通り、ある地域内での生産を計算するものです

生産者の国籍は問われません

例えば、もしテスラ(アメリカの企業)が日本で電気自動車を生産した場合、日本のGDPが増加します

逆に、もしトヨタがアメリカで自動車を生産した場合、アメリカのGDPが増加します


GDPで計算されないもの

最後に、GDPの問題点について触れましょう

一つ目は、市場で取引されないものがカウントされないことです

公的サービスや家庭内労働などは、GDPに含まれていません

二つ目は、GDPが価格に依存していることから、商品やサービスの質が考慮されないことです

商品の機能がグレードアップされたとしても、それが価格などの数字に反映されなければGDPには影響を与えません


今回はここで終わりにしたいと思います

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