『キャプテン翼』の「ボールは友達」という名言について

キャプテン翼のオフィシャルサイトがnoteでオープンして、小学生編が無料で公開されています(期間限定)

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空いた時間に読み進めているのですが、このお話の中で「ボールは友達」という有名な名言を見つけました

小さいころはへーという感じで流していたのですが、大学生になってこの名言について考えさせられることがあったので、ここに書いていきます

ボールは友達か?敵か?

「ボールは友達」と発言したのは、漫画の主人公である大空翼で、試合中にチームメイトに対して言っています

彼がそう言ったのは、試合中にチームメイトが相手を怖がり、ボールに怖がっていたからです

このとき、そのチームメイトは試合中に感じるネガティブな感情を、サッカーの象徴であるボールに感じています

「怖い」「やられる」「負ける」

逆に大空翼がこのとき考えていたのは、「絶対にゴールを守る」「どうやったら攻められるか」「どうすれば勝てるか」といったことでしょう

当たり前なのですが、ボールは友達ではありません

サッカーをしていない人が日常生活でサッカーボールを見て、「あ、友達だ!」と思うこともなければ、「ヒィィッ!」と突然恐怖を感じることもないでしょう

ボールは友達か、あるいは敵か

この考え方はつまり、サッカーというスポーツに対するマインドセットについて語っているのです

サッカーに対して無意識に「楽しみ」や「闘争心」を感じるのか、あるいは「失敗への恐怖」や「混乱」を感じるのか、ということです

本は友達、料理は友達

上で言ったことは、サッカー以外にも言えるでしょう

「本」と聞いて、「面白い」と感じる人もいれば、「読むのがめんどくさい」と感じる人もいます

「料理」と聞いて、「美味しいものが食べられるし相手も喜んでくれる」と考える人もいれば、「めんどくさいしこの前は料理を作って友達の前で恥をかいた」と考える人もいます

どちらも同じものを見ているのですが、人によって「友達」や「敵」といった感情的なラベルを貼っているのに気づくでしょうか?

これはもちろん世の中の他のことに対しても当てはまることでしょう

スポーツ、勉強、ファッション、恋愛、プログラミング、経済、ご近所付き合い、音楽、漫画、お金、法律、テレビ、旅行・・・

様々な物事に対して、無意識に感情が湧くのではないでしょうか

まとめ

この感情ラベルは、その人の経験から形成されます

キャプテン翼の中でも、試合中の体験からその感情が生まれています

そして皮肉なことですが、成功体験などから得られたプラスの感情ラベルは、物事の肯定的な側面を強調していき、

逆に失敗体験から得てしまったマイナスの感情ラベルは、否定的な側面を強調していきます

ここまで読み進めると何となく心当たりがあるものも思いつくのではないでしょうか

「ボールは友達」

サッカープレイヤーとしては実は非常に重要な考え方なのかもしれません

皆さんにとっての「友達」は何でしょうか?

あるいは、皆さんが敵だと思っているものは何でしょうか?

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