エストニアヒッチハイク6日目 3/30 (土) 【タルトゥ → ヴァルガ】
初めてホステルに泊まり、一人部屋でぐっすり眠ることができました
お昼前に宿を出て、エストニア第2の都市タルトゥを見て回ります
実はタルトゥは以前、知人を訪ねに1度来たことがありました
でも、タリンとタルトゥは違う雰囲気があるので、たまに訪れると面白いなあと感じます
観光では、大聖堂、天使の橋・悪魔の橋、旧天文台、KGB博物館などを見て回りました
大聖堂は現在は廃墟ですが、タルトゥ大学の歴史博物館になっているそうです(この日は入らなかったけど・・・)
廃墟になっているのがまたいい味を出しているので、タルトゥに行ったときはぜひ訪れてみてください
観光地を見て周り、そこそこ街も見たので、次の目的地であるヴァルガへのヒッチハイクを始めます
ヴァルガは、エストニアとラトビアの国境が街中にあります
日本には陸の国境もないし、EU加盟国間の国境も見たことがないので、ヴァルガには興味がありました
ヴァルガはラトビアとの国境にあるので、タルトゥよりもさらに南にあります
タルトゥの南側のハイウェイを目指して30分くらい歩きます
そこには大きなショッピングモールが何個もありました
日本も同じなのかよく考えたことはないのですが、エストニアは郊外のハイウェイ沿いに大きなショッピングモールがある傾向があります
周りはのどかな田舎風景なのに、地方都市にありそうなレベルのモールがあると、ちょっと違和感があります
モールの脇をさらに進み、15分くらい歩いて、小さな駐車場を見つけたので、そこに来た車を狙います
が、まずまったく車が来ない・・・
ここはダメだなと思い、来た道をまた15分かけて戻ります
モールの近くに、カーブから少し離れた位置にあるバス停という、ヒッチハイクのベストポジションを見つけたので、そこで紙を掲げてヒッチハイクを再開します
(カーブのときは車が減速するので止まりやすい。ただし、カーブに近すぎると危ないので、少し離れた位置で行う。また、バス停はバスが止まれるようにできてるので車が止まれる。バスが来る可能性もあるので、バス停の少し先で行えば、バスや後続車に迷惑にならずに車を止められる)
しばらくヒッチハイクをしていると、一人のお兄さんが車を止めて、途中まで連れて行ってくれると言ってくれました
お兄さんも以前はヒッチハイクをしていたそうで、ヨーロッパの他の国をまわっていたそうです
ヒッチハイクをしていると、昔ヒッチハイクや旅をしていた人たちに助けられる機会が多く、彼らと話ができてすごく楽しいです
お兄さんは別方向へ行くので、3分の1くらいの地点で下ろしてもらいました
ヒッチハイク経験者なだけあって、車のスピードがあまり出ず止まれる場所を見つけてくれました
ここでも紙を掲げてヒッチハイクを続けます
次に乗せてくれたのは、初老のおじいさんでした
車のバックミラーにメダルがかかっていたので、何のメダルか聞いてみると、マラソンの大会で優勝したときのメダルらしいです
マラソンか何かのスポーツ選手かな?と思って話をしていると、実はおじいさんは軍人だったそうです
そりゃあ身体能力あるよね、って思いました
エストニアの軍隊の話を聞けたら面白そうだなーと思ったのですが、あまり話してはくれませんでした
また3分の1くらいの距離を乗せてもらい、おじいさんにお礼を言って別れます
ハイウェイの途中で周りは森
時間もたって、空にも少しオレンジ色が混ざってきました
ヴァルガまでは歩いて1日半かかる距離があるし、ここで車捕まえられなかったら死ぬのかなーと思いながらも、森がきれいで面白そうだったので、獣道を入っていきました
旅は道中が楽しいし、寄り道こそが楽しいと思います
森やその先の少し開けた場所も、エストニアの自然の美しさを教えてくれて満足しました
森から戻り、ヒッチハイクを再開します
が、なかなか捕まらない・・・
車がそこそこのスピードで通過する場所なので、止まってくる車が全然見つかりません
1時間くらい夕方の空の下でヒッチハイクを続けました
紙を掲げ続けると、1台の車がドリフトしながら止まったのかと思うくらい激しい音を立てて、少し離れた位置に止まりました
4人乗っていることは歩道から見てわかったので、まさか止まってくれるとは思いませんでした
車に複数人乗っているときは、ヒッチハイカーを乗せるかどうかを運転手の独断で決められないので、通り過ぎる一瞬で判断できないと思っていたからです
後部座席の2人が詰めてくれて、そこに乗せていただきました
が、このライドが1週間のヒッチハイクの中で最も気まずいものとなってしまいました
彼ら4人は幼馴染だそうで、ラトビアにお酒を買いに行く途中だったそうです
しかし、彼らはあまり話題を振ってくれず、僕から話をしても最低限の返答しかしてくれません
英語があまり得意ではない様子です
ヒッチハイクは車に乗せてもらう以上、車内では自分の経験を話したり、相手の話を聞いたりと、サービス精神を持つことはマナーです
しかし、
・幼馴染4人と外国人の僕
・彼らは英語があまり喋れない、僕はエストニア語がほとんど喋れない
・話題を振ってくれない、僕から話しても返答が少ない
という状況は辛くて、ここで雰囲気をよくする方法を僕は思いつきませんでした
(こうすればよかったんじゃない?というアイデアがあったら、今後の参考にしたいのでぜひ教えてください)
気まずいまま1時間弱、ヴァルガの街に着きました
助けてくれた彼らにお礼を言い別れました
遂にこのヒッチハイクの最終目的地であるヴァルガに到着することができました
ヴァルガも他のエストニアの街とはまた違う感じがあり、街を歩くだけでも楽しかったです
個人的に面白いなと思ったのが、ヴァルガは坂がたくさんあるところです
特にタリンなどの北エストニアは、ほぼ平地で坂がまったくなく、陸路で移動するからこそ、こういった各地の地理的な違いにも注意が向いたのかなと思います
住宅地や川沿いがきれいで、散歩してるだけでも楽しかったです
エストニアとラトビアの国境も見に行きましたが、何もなさ過ぎて、へーという感じで終わりました
ホステルは既に予約してあり、ラトビア側にあったので、国境を越えてしばらく歩いていきました
地図を見ると、ガソリンスタンドとくっついているようなので、そこに向かいます
スタッフ用の入り口みたいなところにホステルの名前と電話番号が書いてあったので、オーナーに電話をかけて入れてもらいました
廊下は夜の病院みたいな感じで、ランプが全然つきません
夜にトイレに行くのが怖いと思ったのは10年ぶりです
実はラトビアに来たのはこれが初めてで、初のラトビアはすごくあっさりしたものになりました
ホステルの部屋で眠りについて、最終日に備えます
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