「完全に閉じてしまった心は開くことができない。」
似たようなセリフがつい先日大好評のまま幕を閉じたMIU404にあった。
閉じてしまった心の持ち主は久住
閉じかけていた心の隙間にグイッと九重の手が伸びて救われた成川
間に合った成川と間に合わなかった久住
そんなことを考えてしまうくらいドラマに嵌っていたなんて話がしたかったわけじゃない。
役を演じる。
それも日本で恐らくトップクラスの俳優さんが自ら命を絶った。
ニュース速報を見て鳥肌が止まらなかった。どうしても信じられなかった。そして「また・・?」とも思った。
どうしてその選択しかできなかったの?
演じることに長けている俳優さんたちは自らの心を偽ってしまうのだろうか。息を抜くところがなかったのだろうか。役者仲間からもとても愛されているようだった。スクリーンを通して受け取る私だって好きだった。もっと自分自身をさらけ出す場があれば違ったんだろうか。もっとケアされるべき人たちなのではないだろうか。お子さんがいる産後うつだったんだろうか?
「どれがいい?どの人生がいい?俺はお前らの物語にはならない」
あの久住のセリフが浮かんで来てしまう。
私たちの毎日を潤わせてくれるエンタメ。それを創る人たちに最大限の敬意を払っていこうと心から思った。これからたくさんの憶測にまみれた記事が出る。本当のところは本人にしか分からない。それに知らなくていい。
ご家族のためにも、何よりご本人のためにもそっとしておいてあげたい。
これからは、作品の中で永遠に輝き続ける彼女をこれからもたくさん愛するだけだ。悲しいけどね。