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新型コロナウイルス騒動から見るマクロとミクロ その57 ~死者数~

新型コロナウイルス、現在の感染者・死者数(22日午前4時時点)死者46.5万人というニュースが出た。この死者数を多いとみるか、少ないと見るかは、個人個人の考え方や尺度によるものだと思う。私は少ないと見るが、どれくらい長期化するかによって状況は変わってくると思う。その前に、なぜ少ないと考えるかという点で、北海道大学の西浦博教授(理論疫学)は対策を行わなかった場合、42万人の死者が出ると予想していた。現時点での死者数が日本国内だけで起きたということになる。次に、新型コロナウイルスに感染しているかどうかの確認はPCR検査によって行われる。そして、陽性であった場合でも、無症状であることが感染症としての拡散はするが、死者数がそこまで増えないと思われる。少し前のTIMEにSARSやMERSの死亡率が出ていたが、MERSの34%は、初めて知ったがこれが新型コロナウイルスだったらと思うとゾッとする。ファクトフルネスにも書かれているが、20世紀、戦後の公衆衛生は飛躍的によくなり、医療も充実してきている。その視点で考えれば、死亡率は高いのかもしれないが、未知のウイルスとの戦いという側面で見たら、よい戦いをしているのではないかと考えているからだ。

さて、もしも新型コロナウイルスに対処療法しか無い時期がこれからも続くのであれば、昔の結核のような扱いになるのではないだろうか。新型コロナウイルス対応施設のようなホスピスみたいな施設で全身防護服のスタッフが相手をする。重篤化しているのは殆どが60歳以上で人工呼吸器に繋がれ、十分に身動きが出来ない。運良く、ウイルスを克服した人は家に帰されるが、そこで亡くなった人は施設の隣にある火葬場で焼かれ、遺骨だけが返される。もう少し柔らかい感じになるのだろうか、それとももっと扱いは酷くなるのだろうか。アニメやSFで出てくるような、新型コロナウイルス対策法みたいなものも制定されるのであろうか。

とは言うものの、やはり直近で気になるのは蝗害(こうがい)である。サバクトビバッタによる中東から東アフリカでの被害が拡大しているようである。地域によっては、三重苦であるという。蝗害、洪水、コロナによって近年まれに見る悲惨なことにならないようにウォッチしていたいと思っている。今回は、どこかにお金を送っても現地を助ける手段さえ難しいのではないかと思う。また、世界的なコロナの影響が自国の優先のため、気づいた時には既に遅しとなっていないようにしていて欲しい。砂漠を気にしながらも、日本のホームレスもご飯食べられているのかというのは気になるのであるが、灯台下暗しで意外と見えていない。さてどうアンテナを張ろう。

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