母は熱狂的な日ハムファン
道民にとって北海道日本ハムファイターズはとても身近な存在である。
どのくらい身近かというと、街ブラや対談、バラエティーなど、冠番組が多数ある。年末年始には特番もある。
記憶に新しいわれらの大谷選手は、日本一からメジャーリーグ挑戦へその軌跡を地元テレビ局がDVDとして発売なんかもしている。
きっと道民の大半が日ハムをとても好きもしくはまあまあ好きで、きらいな人はいないんじゃないかと思う。
かくいううちの母も、気づけば数年前から熱狂的な日ハムファンになっていた。
毎週朝土曜日9:55~のゴーゴーファイターズという番組は毎週録画予約し、大谷君のカレンダーも買っていた。
飛行機が嫌いで、海外旅行に行ったことがないにもかかわらず、メジャーの大谷君の試合を見に行きたいとまで言い出した。
母を一言で表すなら、良妻賢母がぴったりだ。
でもちょっと天然で、かわいらしくて、かと思えばいたずら小僧のようで、しかしとても凛とした強さのある素敵な女性だ。
いつからか野球中継が母の日課になった。
仕事帰りで野球中継に間に合わないときのために、得意でないスマホを使いアプリをダウンロードしていた。
料理中はラジオとテレビの二刀流。
なによりすごいのは、応援の熱量だ。
点数が入ったら、きゃーーーーーーと叫ぶ。
ヒットを打ったら、よーしよしよしと手をたたく。
打席に入る選手ひとりひとりに声をかける。監督さながらである。
今のお気に入りは中島選手らしい。卓ちゃんと呼んでいる。
そんな母から、今年はコロナの影響で野球中継がなくて毎日がつまらない。と先月連絡がきた。
張り合いがないと、老いが一気に進んでしまいそうな気がしてひやっとした。
プロ野球選手のみなさん、野球少年に夢を与えるだけでなく、母に元気を与えてくれてありがとう。
開幕して、テレビの前で元気に叫ぶ母の姿が待ち遠しい。
そして、日ハム選手のみなさん、日本一目指して応援しています。