ライターが増えたら地域が盛り上がる4つの理由
こんにちは!
灯す屋の佐々木です。
連休明けましたが、びっしゃーとしとらすですか?
さて、今回は「ライターが増えたら地域が盛り上がる」というお話しをさせて頂きます。
地域を盛り上げることができる、ライターとは?
ライター(Writer)とは、物書きのことです。
物書きと言っても、小説やエッセイを書く人ではなく、「雑誌やWEB媒体に掲載をするために、依頼された企画に沿った文章を書く人」を指します。
僕は、「あれ?この職能を持つ人が増えると、地域が盛り上がるかもしれないぞ」と思うようになりました。
いや、もうとっくに気づいている人たちは日本中にたくさんいると思うんですけどね。改めて。
早速ですが、僕が考える「ライター増えたら地域が盛り上がる」理由を、それぞれ詳しく説明していきましょう!
1. 地域のリアルな発信力が増えて、地域が盛り上がる!
皆さん、SNSは利用していますか?
このnoteにたどり着いている人は、きっとTwitterやFacebookなどを利用している人が多いんじゃないかなと思います。
しかし、その約半数は「見る専」(見るだけ専門)だそうです。そして、その理由の約4割が「発信する情報が特にないから」、約1割が「どんな内容を発信すればよいか分からないから」とのこと。
(参考:見る専門でSNS利用するユーザーの割合は?/約7割がSNSきっかけに商品購入【トレンダーズ調査】)
もしこの人たちが、自分が暮らすまちのことを積極的に発信するようになったら、おもしろいことになりそうじゃないですか?
例えば、地域のちいさな定食屋のレアなおかず情報とか、地域のスーパーの謎に激安激ウマなお惣菜情報とか。僕は昔、地元の餅つき動画を公開したら、「絶妙!」と意外なくらい反応してもらえた経験があります。
このように、そこに住んでる人はみんな知ってるけど、それが意外に他から見たら珍しいことだったり、おもしろいことだったりすることが地域にはたくさん眠っているんじゃないかなと思います。
おもしろそう!やってみたい!
でも、発信するってちょっとハードルが高い。なんか恥ずかしい…。
そのハードルを取っ払って、がんがんトライできるためのスキルの1つが「ライター」なのかなと思っています。
2. 地域で豊かに暮らせる人が増えて、地域が盛り上がる!
ライターになると、地域で豊かに暮らせるチャンスが増えます。
ちなみに、ここで言う「豊か」とは金銭的な面における豊かさのこと。つまり、収入UPします!という意味です。
ライターという仕事は、副業としてすごく取組みやすいと思います。
取材の時間調整は対象の方やカメラマンとの間で必要ですが、執筆するのは自分のスキマ時間で取り組むことができます。
例えば、子育て中のママであれば、子どもを保育園に預けて迎えに行くまでの2~3時間の間で書いたり。農家さんであれば、閑散期のちょっと余裕があるときに取り組んでみたり。他にも、地域でスタートアップ起業をした人が収入を安定させるまでの間に取り組んでみたり(僕もそうでした)。
金額はボリュームや内容によってまちまちですが、だいたい1本2~4万円くらいかなと思います。これを月に2~3本できたら、月10万円前後の収入が得られるので結構いいんじゃないかなと思います。
3. 地域をもっと好きになる人が増えて、地域が盛り上がる!
ライターになったら、取材することが必要になります。
"取材"って結構よくて、「取材させてもらっていいですか?」というと初対面でも色んなお話しをして頂くことができるんです。
そしたら、例えば、普段食べさせてもらってる鶏のから揚げに対する店主の情熱や、お店に飾ってある写真の背景など色んなことを知り、どんどんそのお店を好きになれるんです。
つまり、地域でライターになると、ライティングの仕事をやり続ける限り、どんどん地域のことを好きになることができるというワケです。
4. 移住者に選ばれる地域になって、地域が盛り上がる!
いま日本中、猫も杓子も「移住!移住!」と叫んでおりまして、「いまこの地域がアツい!」みたいな情報がネット上に溢れまくっています。
かく言う僕のいる灯す屋も、移住者支援を行っている団体です。
ですが、うちは昔からちょっとひねくれてまして、ここに住むのがいいよ!と積極的に勧めていません。
なぜなら、日本中どこもいいからです。人によって好みは違いますからね。少なくとも、佐賀県有田町は(地区にもよりますが)便利なまちではないので、快適さを求める人には不便であることを逆に熱弁したりします。
つまり、言いたいことは、本当かどうか良く分からない情報って多いってことです。
なぜなら、行政がつくるウェブサイトはなかなか自分のまちのポジティブな面しか発信しないことが多いからです。もっと言っちゃうと、ウェブサイトを制作している会社が東京などの都市部の会社だったりするケースが多いからです。
なぜ行政は地域に委託せずに都市部の会社に委託するのか?
それは、地域にライターが少ないからなのです。(※所説あります)
ネット上に山ほど情報がある中で、その情報の正しさに対する価値は年々大きくなっています。ちょっと不器用でも、地域に暮らすライターが発信する情報の方がきっとリアルに近いし正しいことが伝えられるんじゃないかなと僕は思います。
まとめ ~ライター講座を灯す屋がやる理由~
以上、「ライターが増えると地域が盛り上がる」という僕の仮説についてはご理解頂けましたでしょうか?
最後に、なぜ僕たち灯す屋がライター講座を開催するのかについて、説明させてください。
灯す屋は、「空き物件の活用」「移住者支援」をやる団体だと知ってくださっている人たちは多いと思います。
もちろん、これらについても取り組んでいますが、それ以上に大切な組織の柱としてあるのは「地域をもっとおもしろくして、より豊かな未来をつくろう」という考えです。
それを達成するために、僕たちは「灯すラボ」というプロジェクトをはじめました。灯すラボは、リアルな場として「実験室」という空間をつくっているように、地域をおもしろくするための実験をたくさんやっていきたいと思っています。それを達成するには灯す屋だけの力では全然足りなくて、色んな人たちとコラボレーションしながら実験していきたいと考えています。
今回のライター講座の企画は、東京出身で伊万里在住のライター・いわたてただすけさん(株式会社ニコ 代表取締役)と話していく中で出てきた共通の課題感や佐賀への想いを通して、「じゃあ一緒にやりましょっか」とすんなりと話が進んだことをきっかけに生まれました。
ライターが増えたら、地域はおもしろくなる。そう信じて、僕らはこの実験にチャレンジします。
早速、ライター講座の募集をしてみたところ、定員をオーバーする人数の応募が集まりました!もう、ワクワクが止まりません。
隔週全9回の講座が終わったあと、佐賀はどう変わっていくのか。
ぜひ楽しみにしていてください!
おわり