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静岡の青春、さわやかにて

先月、めちゃくちゃ暑い中
さわやかさと肉汁を求めて、さわやかへの旅をした。

私はバイクに乗るにあたり、
高速にはできるだけ乗らないという自分ルールを設けているので、東京〜静岡間は全て下道。

あまりおすすめしないが、よくやるのは
深夜タイムを外れた瞬間の駿河健康ランドを目指す深夜出発型の旅だ。
夜10時過ぎに家を出て、厚木で夜飯を食べ、
通常料金しかかからない3時ジャストの到着を目指す。
ちなみに一回もしたことはないが、3時〜23時まで居ても良いらしい。しかも外出可。
めちゃくちゃな制度だが、ここの仮眠室に、
多くの東海ライダーが助けられているに違いない。

私と走り屋とトラックくらいしか、
真夜中の箱根峠を利用していないから、
皆知らないかもしれないが、夜の箱根は
星が綺麗で空気が澄んでいて最高だ。

そして箱根で缶コーヒーを片手にいつもは吸わないタバコに火をつける。吸わないけど。
深夜の箱根で、タバコに火をつける。
タバコの火と星空が暗闇を照らす。
ただその組み合わせに酔っているだけである。

もうマッチで火をつけるだけで良いんじゃないか?と友人に言われたこともあるが、
絶対にタバコがセットだと思う。この煙がないと始まらない。

そうこうして峠を下り沼津を抜け、夜の浜風を
受けながら駿河健康ランド、
通称スルケンへ。

ついて早々、軽く水だけ浴びて仮眠。
昼のさわやかに備える。

朝9時過ぎごろ目覚め、日が昇った太平洋が
見渡せる露天風呂から1日を始める。

やっと待ちに待ったさわやかだ。
このために塩分はサウナで抜いてきた。

さわやかは東京と名古屋から離れれば離れるほど待たない。
つまり静岡中央部が一番混まない。
私が行ったのは藤枝築地店。
11時開店で、ちょうどくらいについたがら
20分ほどで席に通された。
ちなみに土曜日でだ。
これが御殿場ならその日は諦めることになっていただろう。

当たり前のようにげんこつハンバーグ。
ソースはオニオン。
デミグラスにしてみたことも3回ほどあるが、
オニオンに勝てる存在ではない。

最強の手捌きでハンバーグを焼いてもらい、
緊張の一瞬が訪れる。

ソースおかけしていいですか?

ニコニコしながら聞いてくれるお姉さんの
この問いを断るのは最初は胸が苦しかったが、
今はニコニコし返しながら、はっきりと
そのままでお願いします。と伝えられる。

ソースよりも塩胡椒の方が、ダイレクトに
肉の旨みを味わえるのだ。
さらに最初にソースをかけてしまうと、
後ほど焼き石で焼けるとはいえ、かなりレアの状態のまま鉄板の熱が下がってしまう。
そのためソースは各々の狙い澄ました
タイミングでかけるべきだ。

いざ実食。いただきます。

毎度のことながら旨すぎる。
よく東京じゃもっとするよ〜と言う言葉を聞くが、さわやかのカジュアルなファミレスの雰囲気を纏いつつ、このクオリティのハンバーグを出せる店は全国どこを探しても存在しない。

いつも思うが、さわやかの本当にすごいところは地元民で溢れかえっているところだ。
東京だとこの感覚はないのだが、
いつもお邪魔させていただいている感覚になる。
隣の大学に友人がいて、そこの学食に潜入し、
人気のコロッケ定食を食べたあの時と
同じアウェイの感覚だ。

それだけホームである地元民の胃袋とハートを掴んでいるご当地チェーンがまだまだ全国にはたくさんあると思うと、旅はやめられない。

さわやかで、さわやかな気持ちになり、
帰りにサウナの聖地、
しきじで体もさわやかにする。

静岡は、さわやかな青春の風を
歳を重ねても感じられる大人の青春だ

兄ちゃん、体でかいね〜何かの選手?と
おばちゃんに非売品のしきじタオルをもらいました笑

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