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ウクレレとの出会い
学生時代、一人暮らしをしていたアパートに、時々、父が仕事で近くに来たついでに寄ってくれた。自転車では大きくて買えない、ティッシュやトイレットペーパーなど、大きくてかさばる買い物を手伝ってくれるのと、ちょっと豪勢な食事をご馳走してくれた。そのときに、1000円だったから買ってきたと、ウクレレを持ってきてくれた。
持ち歩ける楽器には憧れがあって、ギターにも挑戦したことがあったけど、弦が多くて、指が届かないのと、弦を押すのにも意外と力が必要で、指が痛くなって、早々に諦めた。初めて見るウクレレはちっちゃくて可愛い。試しにポロロンと音を出してみたら、一瞬でハワイの雰囲気。
大学一年の春休みに、語学研修という名目でハワイに1ヶ月滞在してたこともあって、ハワイには思い入れが強く、ウクレレの音を聞くたびに、ハワイでの楽しい日々を思い出し、ウクレレが大好きになった。
早速本を買ってきて、いくつかコードを押さえてみる。ギターより弦は柔らかくて押さえやすい。本の最初に出てくる、♪アロハ・オエ と、♪タ・フ・ワ・フ・ワイはそこそこ出来るようになった。だんだんコードが難しくなってくると、うまく押さえられなくて、途中でやめちゃうこともあった。
それでも、夏になるとなんとなくウクレレの音色が恋しくなってポロポロと弾いているような感じだった。3つか4つコードが押さえられれば、なんとか歌の伴奏ぐらいは出来るから、音楽療法の現場にも持っていったこともある。ポロロンと音が鳴ると、雰囲気がガラッと変わるからか、クライエントさんたちの表情もパッと変わって、音色を楽しんでくれた。
そんな感じで付かず離れずだったウクレレのことは、常に気になっていて、YouTubeでハワイの景色と共にゆったりウクレレが流れる音楽とか聴いていて、やっぱり弾けるようになりたいなぁ、ボサノバとか弾けたらいいなぁと思うようになったのでした。