「全社告知」に魂を込めた結果
人事労務などバックオフィス系の仕事をやっていると、1:Nの複数人に向けた告知や依頼をすることがあります。「なかなか見てもらえない」「期日を守ってもらえない」といった悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
約20年前(ピエーーー)、かつて新人バックオフィス担当者だった私は、こんな経験がありました。「管理部からのお知らせ」という件名のメールを毎週all@で送信していたのですが、それに対する返信やリアクションは皆無。当時はSlackといったチャットツールはなかったので、社内外のやりとりすべてがメールでした。CCによってとんでもない量のメールが飛んできます。だから管理部からのメールなんて見てないと思っていました。
そんな中、その会社では月に1度、マッサージ師の方が来てくれる福利厚生がありました。スケジュールを作るため、数日前にマッサージの告知をメールするんです。そうすると、
「○時頃希望です!」
「○○があるので△△△ということって可能でしょうか?」
数秒後に返信が来るのです。大量のメールの中でもちゃんと見てる。「見てくれない」ではなくて、内容のイメージがしづらい件名や興味を持ちづらい内容で送っているからなのでは?と思ったのです。
人の気持ちを動かすには? そこが重要だ。
全社告知は「お願いごと」が多いはず。「いつまでに、何を、どうやって」というお願いは、みんなの本業ではない内容だったりします。本業ではないから優先順位が下がってしまうし興味も持ちづらい。でもこちらとしては締め切りがあるから動いてもらわないといけない。どうやったら人の気持を動かすことができるのか。考えるべきはここなんです。だから私は全社告知に魂を込めてます。
参考にならないかもしれない全社告知事例
現職での全社告知をいくつかご紹介します。魂を込めすぎて若干こじらせてる部分はありますが、これによって期日が完璧に守られているという実績があります。
印象的な画像によって「目を引く」ことを目的として、画像制作はデザイナーの@watabebe によるもの。
ちなみにこの画像は、忘年会のクイズ大会の画像が発祥です。
社内外でバズったのはこちら。
オープン社内報にもなりました。
静止画では飽き足らず、動画にも手を出し始めたり、
Vtuberさんに依頼したり、
私の個人的な趣味の域に達しておりますが(苦笑)、いかにみんなの目を引き、申請期限の連絡が来ていることの印象をつけるのかに対して魂を込めております。
なお、決してこんな手の混んだことをする必要はなく、人の気持ちを動かすのはテキストだけでも十分だったりします。私の大好きな全社告知はこちら。
これは、とあるサーベイの回答協力の依頼をした時のCFOによるリマインド。サーベイの結果が外部研修に絡んでいたので締め切りがあっての依頼なんですが、この告知は爆笑しましたし、メンションされてる人は「やらねば!」という気持ちになったはず。テキストだけでも十分なんです。
まとめ
自分が言いたいこと、伝えたいことだけを発信するのではなく、人の気持ちを動かすにはどうしたらいいかに目を向けると、何かが変わるかもしれません。
おまけ
今回の記事を書くにあたっていろいろと発掘したので、想い出を共有。
かつて100万円が上限だったコーポレートカード。上限を突破すると、VISAデビットに計上される仕組みで、何に使ったのかがわからず経理の仕訳ができませんでした。使っていそうな人に確認作業を依頼していた時のがこれ。(なお、あとになって詳細明細が別にあることがわかり、確認の必要がなかったことを3年の時を超えてカミングアウトします w)
売上の入金確認依頼をしてた時のやつ。
画像はすべて@watabebe 制作。デザイナーさんが社内にいる業種&協力的だからできる技ではあります。。