院長の小言 vol.18
今年の夏は扇風機だけで乗り切るぞ!
と意気込んで
2時間で断念した院長です。
この暑さは危険だと思い。
香織先生の部屋へ助けに行ったら
クーラーがかかっており悠々自適にドライヤーをかけておりました。
ともしびはいつも元気に営業しております。
熱中症にならないための知識とツボ!
東洋医学では、夏は万物が成長・生育し、繁栄・繁茂していく季節と捉えられています。その気候は「炎熱」を特徴とし、1年でもっとも陽気が盛ん。あらゆるものが活動的なエネルギーに満ちている時季です。
ただ、この季節の特徴である「炎熱」も行き過ぎれば「暑邪」となって、私たちの体にさまざまなダメージを与えます。
その1つが熱中症です(東洋医学では、「中暑(ちゅうしょ)」といいます)。
頭がボーっとするのは「夏」のせい?
たとえば、暑邪には「上昇する」という性質があります。そのため、暑邪(炎熱)は体の上側に昇りやすく、それが頭痛などの症状となって現れます。
また、暑邪には「発散する」という性質もあり、その発散した熱によって大量の発汗が促されます。
その結果、体が水分不足となり、口の渇きや、脱水症状に陥ります。
その他、暑邪は、東洋医学の基本的な考え方の1つである「五行説」(この世の森羅万象を5つに分類するという考え方)では、五臓の「心」に影響を与え、その機能を低下させやすいとされています。
心は血液循環の他、精神活動もつかさどる場所といわれていますから、そこが暑邪によってダメージを受けると、血流が悪くなったり、意識が朦朧としたり…といったことも起こるのです。
1、体の熱を冷ますツボ「陽谷」(ようこく)
このツボは手の甲側、小指のラインと手首が交差するあたりのくぼみにあります。
陽谷は体内の熱を外に放散するツボとされ、厚邪の熱を取る効果が期待できます。細い血管にも通じるので、暑さで動悸がする時などにも有効です。
2、心を安定させるツボ「通里」(つうり)と「内関」(ないかん)
精神を安定させるツボとして、「通里」と「内関」があります。
通里は手の平側、小指側の手首の一番太いシワから肘に向かって親指1本分のところにあります。内関は、手の平を広げた時に手首から肘にかけて縦に走る2本の筋の真ん中、手首にある一番太いシワから肘に向かって指3本分の位置になります。
熱中症気味で頭がぼーっとしている時や、判断力が鈍っている時などにおすすめです。
8月は一体どれくらい暑いんでしょうか?
夏はこれからが本番ですね。
くれぐれも熱中症だけには気をつけて下さい。