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ブラックのネジ

毎日、茹だるような暑さの中コールタール
なみの黒い話。
まぁ、いわゆる私の分厚いミートの中に
隠されたブラックなお話。

私の勤務先は、かなりのブラック企業。
(大手の下請け会社…しかも田舎)
おまけに同族経営で親類がほぼ偉そうに
居座っている。
無能な親類、いつまでも頭の固い経営陣。

業績は、伸びているのに若手が全く育たない。
おまけに、パワハラ、セクハラ、モラハラ、
ハラスのオンパレード♪

私は、家から近くて子供が小さい時などは
休みの融通が効くという理由だけで
そこに勤めることに決めた。

あれから十数年、入った当初は訳も分からず
若かったので、セクハラされてもニコニコ笑い
パワハラを受けてもじっと我慢をしていたが
ある日突然、ストレスから全身に蕁麻疹を発症。
病院に行くと、『すぐ仕事を辞めなさい』と
言われる始末。

それでも、バカな私は辞めると負けた気がして
毎日、点滴を打ちながら仕事に通っていた。
仕事以外にも、子育て、義父母との同居、色々なストレスも相まって自分の身体が悲鳴をあげていたことに全然気づかず過ごして来たが、あることをきっかけに、我慢するのを辞めた。
(全てがバカバカしくなり、馬と鹿が頭の中で大量発生して爆発)

会社では、挨拶はするが誰とも深入りしないと
決め、極力人との会話に加わらないように
徹してきた。
要は、人の目を気にすることを辞め人の噂話に
興味を持たなくなった。
随分と楽になり、私も今までハラスを受けて来た上司達に少し毒を吐いてやろうと企てる。

業種が、精密機械を扱う会社なので床にネジが落ちている事が、ごく稀にありその時とばかりに
無能な課長に、『頭のネジ取れてますけど大丈夫ですか?』と聞いてみた。笑
(なかなか、自分でもその言葉のチョイスは最高やん。と笑いを堪える腹黒な私)
課長からは、『きついなー』と一言。
その課長とは、たわいもない話が出来る間柄だったので、冗談半分?(まぁまぁ本気やけど)
たびたび通りすがりにお尻を触られたりしていたので、チクリと言ってやった。
スカッとしたが…その後…私はなぜか?
社内で『ジャックナイフtomoru』と
言われるようになる。
(そんなアホなことある??)

パワハラの部長や課長のことは、面談時の会話を全て録音してそれを社長に告げた。
数年前に、創業者の社長が会長になりその息子が
社長に変わったのきっかけに少し風通しがよくなったように思えた。

しかし、社長はその無能なバカどもを守る。
私だけでなく、他にも何人もハラスをされている
実情があるのに、会社側はそれを認めようとはしない。
その結果、若い人はどんどん辞めて行く。

『来るもの拒まず去るもの追わず』の社長。
表向きは、スマートに経営してるように見えて
全く人に興味がないように見える。

『人は宝』なのにね。本当に残念すぎる。

そろそろ、世の中からズレてることに
気が付けばいいけど…。
まぁ、頭のネジが何本も抜け落ちてる経営陣では
到底気付くことなど、無理なのだろうと
ジャックナイフな私は思うのであります。

仕事を辞めたいと思いながらも、年齢的なこともあり、その上変な責任感で今も辞めずにいるが、コールタールのようなドロドロの黒さの気持ちを分厚いミートの中に隠しもち、明日も仕事へと向かう。

本当は、黒いコールタールの渦に飲み込まれて
ている私が一番気付くべきなのだろう。 
いい加減、気付きやー。


ヘッダーの画像は、『eriko_fukaki』さまの
素敵なイラストをお借りしました。
ありがとうございます。