
「学校の勉強なんて将来なんの役に立つんだよ!」という問いの一つの答えは、「ドラゴンクエストⅤのキラーマシンを仲間にするときに痛い目を見ないため」なのかもしれない
小学生のころからドラクエは好きだったがお金も時間も無かったのでモンスターズ含む数作品くらいしかやったことが無かった。
大学生になって自分の時間もできたし、バイトでお金を稼ぐこともできるようになったので、いつかドラクエのナンバリング作品(Ⅰ~Ⅺ)をやりたいと感じるようになった。
ちょうど大学4年生の12月のタイミングでドラクエⅢのリメイクが発売されドラクエ熱が再燃し、推しの丹生ちゃんがスマホ版のドラクエⅤをやっていることをメッセージで知り、なにより卒論のストレスのはけ口として何かに没頭したくなったので、2DSとドラクエのソフトを衝動買いした。
クリアまでは何も見ずにプレイし、クリア後のやりこみは攻略サイトを見て、やりこみに飽きたら次の作品をプレイするという日々を過ごしていた。
※以下ドラクエⅤに関するネタバレを含みます。
ドラクエ全作品の中でも人気があるドラクエⅤをプレイしているときに、ある問題にぶつかった。ドラクエⅤでは特定のモンスターを倒すと、モンスターが起き上がり仲間になるというシステムがある。人間の仲間キャラが少ない作品なので、冒険する上で仲間にするモンスターもかなり重要になってくる。そして、クリア後の裏ボスであるエスタークを倒すのに有利なモンスターの一種がキラーマシンである。やりこみの一環としてキラーマシンを仲間にするべくジャハンナ周辺でひたすらキラーマシンを倒し始めた。
が、しかし、全然仲間にならない。モンスター図鑑の倒した数を確認すると100体を余裕で超えていた。小学生もやるようなDSのゲームでこんなに確率が低いことがあるのか???という気持ちになり「ドラクエ5 キラーマシン 仲間になる確率」で調べた。
出てきた数字は1/256だった。
なるほどね。まあ、300体くらい倒せば仲間になるやろ。と思いキラーマシン狩りを再開した。
が、しかし、全然仲間にならない。
どうなってんだ!?!?!?と思い、高校数学の知識を思い出し、確率の計算式をたててみた。
1/256で当たるくじがある。引いたくじは毎回戻すとする。300回くじを引いたときに全部外れる確率は?という問題と同じである。(はず)式は以下の通りである。
$$
(1- \frac{1}{256})^{300}
$$
電卓をたたく。
導かれた値は0.30907546878であった。
約31%。2021年の森友哉の打率くらいの確率。全然あり得る。
修士に進学予定の工学部大学生として恥ずかしいくらいの雑な見積もりをしていたことを深く反省した。
さらに調べるとキラーマシンを仲間にするために1000体以上倒したという記事が次々出てきた。
そして仲間にできるモンスターが複数種類いる場合、仲間にしたいモンスターは最後に倒さなければいけないということも知った。
同じモンスターが複数体出ても1回の戦闘だから確率は一緒という説もあった。
さらにテーブル方式というシステムなので10体ほど倒して仲間にならなかったらセーブして電源を切るという方法がよいという記事まであった。
(正直ここまでシステムの中身を知ることができるのか謎だし、情報源も書かれていないので本当かどうかあやしいが。となると1/256の信ぴょう性もなくなるけど、、、、)
もう難しいことは抜きにして、とにかく、無限回の試行をすれば確率は収束するので、とにかくとにかくキラーマシンを倒すしかない。
隙間時間にひたすらキラーマシンを倒し、3日間くらいかけてようやく仲間になった。M-1で令和ロマンが2年連続トップバッターになったときくらい声が出た。
余裕で1000体以上倒した。
キラーマシンのレベルを上げ、満を持してエスタークに挑んだ。
キラーマシン狩りで他のキャラのレベルが上がっていて、余裕で倒せた。
キラーマシンの活躍はほぼ無かった。
何だったんだ、あの苦労は!!!!、、、、。
学校の勉強を瞬時に思い出せていれば、「エスタークを倒す」という目的のために「1000体以上のキラーマシンを倒して仲間にする」という遠回りをしないで済んだかもしれない。
もちろん効率が全てではないし、これはこれで暇を持て余した大学生のムーブとして楽しかったんだけどね。
もう一回やれって言われたら全力で拒否するくらいにはしんどかったです。
この記事を読んでる少年少女!キラーマシンで苦しみたくなかったら、勉強頑張るんだぞ!