蛇の恩返しを期待
出先にて、準絶滅危惧種ヤマカガシの幼蛇を2匹発見。
なんと水路内で溺れかけていた。
体の小さい幼蛇は水流に逆らえず、滝壺の中をクルクルと回ってしまっており、自力で這い上がる事が不可能な様子だった。
これは人間でも毎年のように溺死が起こってしまうシチュエーションだ。
近くにあった枝を使い引き揚げると、呼吸が荒くなりながらも2匹は元気を保っており、そのうちの1匹はすぐに近くの茂みへと逃げていった。
しかしこの場所は比較的人通りも多いため、後に危害を加えられてしまう可能性も高い。
そして再び水路へ落下してしまう事も考えられたので、残った1匹は少し離れた森へと逃しに向かう。
常日頃、ジップロックを持ち歩く癖を付けておいて良かったと心底感じた。
衆目に晒す事なく鞄の中に蛇を仕舞える。
況してや、幼蛇とはいえ有毒の蛇だ。
掴んで持ち歩くわけにはいかない。
リリース先の森はアマガエルが多く生息していた。
恐らくこの個体もそのエリアから移動してきたのだろう。
袋から出るなり一目散に逃げ出していったヤマカガシを見送った後は、近くの神社を参拝した。
そして画像の撮影は忘れてしまったが、帰りがけにヤマカガシに再会する。
水路から救出してすぐに藪の中へ逃げた個体は案の定、再び水路の中で溺れかけていたのだ。
同じように救出し、再度離れた森の中へリリースして現在に至る。
今後は2匹分の蛇の恩返しを期待したい所だ。