花ニラ
しばらく前に近所の道端で採取したニラらしき植物が開花。
最近はいくつかの野菜を育てているので、忙しい中でも片手間で水遣りをして育てられそうな少量を持ち帰って栽培してみようと思い立ったのが事の始まりだった。
野外調査の際にこの株が自生する場所を通る度、長靴がやたらとニラ臭くなっていたので、ニラであると一先ず仮定して持ち帰る。
採取した当時は花も咲いておらず、場合によっては有毒の園芸植物・ハナニラの可能性もあると見て食べる事を躊躇っていたが、春に開花するハナニラと違って夏から秋に開花したこの株はニラそのものと見て良さそうだ。
ニラ独特の香りからして有毒のスイセンとも異なる。
ちなみにニラは蕾も好んで食されるが、その流通名称も「花ニラ」だ。
検索して表示される情報も有毒の方のハナニラを混同している物が多かった。
非常に紛らわしい。
この手の情報は検索エンジンやサイトがAIを用いて検索結果の要点をまとめている場合もあるが、このような重大なケースも頻発するのでやはり複数の情報を照らし合わせておかないと危ういと感じる。
この鉢は先日の台風の前夜にガレージ内に移動させたまま5日以上も忘れてそのままにしてしまっていたので、急遽屋外へ持ち出した。
日光が恋しかった事だろう。
すると、早速ハチ類が飛来して花粉と蜜を集める姿を目撃する。
このままビオトープ脇にニラを置いておく事で花に誘引される昆虫が増えるかもしれない。
しかしニラは開花すると葉が硬くなるという。
自分は日常でそこまでニラを使用するタイプではないため、この株の扱いもどうしようか迷っているが、今の所は半分を刈り取ってサイクルを回し、残りの半分は種取り用に花を咲かせたままにするというプランで栽培しようと考えている。