〈to'morrow music〉 NEW ARTISTS OF THE MONTH （January 2024）

2024年3月30日 23:27

SXSW色々あったけど、今年も最終的には楽しかったし、僕も良いイベントが出来たと思う。良いイベントが出来たと思う。また来年もどこかで皆で集まってパーティーしたいですね。

さて、今月もプレイリスト〈TO'MORROW MONTHLY〉から国籍 / ジャンルを問わずに特にお気に入りのニューカマーを厳選し紹介していこうと思います！

airwavesaremycigarettes （Berlin / Germany）

ドイツはベルリンを拠点に活動中のアーティスト、airwavesaremycigarettes。まだ2曲しか正式にはリリースしておらず、ネットにも全く記事はないので情報は全然無いけど〈Soundcloud〉にも数曲上げていてどの曲もとても良い。個人的には最新曲としてリリースされた「youre just someone i think im in love with」という曲で知ったけど、エモラップ系統の流れを汲みつつも、よりインディーフォークやシューゲイズ、スロウコアとかにも近しいメロディーラインが最高だし、yeuleやEthel Cain辺りのアーティストからの影響も感じることができますね！

Dolly （New York / USA）

元々はDolly Spartansという名前でNYCらしいストロークスに影響を受けたガレージ〜インディー・ロックを演奏していて僕はそのときも好きだったのだけど、6年ぶりの作品＆バンドネームを変更してリリースされた『Interloper』が本当に素晴らしかったので改めてこの企画でも紹介したい。この作品ではインディーフォークやオルタナから影響を受けたインディーサウンドをイーストコーストらしいサウンドで仕上げていて、本当に絶妙。時には惜しくも解散してしまったPalmを彷彿させるような実験性を織り交ぜたりしながら、Alex Gからの影響を感じさせるインディーロックを鳴らしている。

HANNAH KATANA （Vancouver / Canada）

HANNAH KATANAはカナダはヴァンクーヴァーを拠点に活動中のアーティストでDIMELIFEというデュオでも活動中だ。ハイパーポップ系統のアーティストだけどエモーショナルな楽曲からdaine辺りのアーティストに通じる曲、更にはKero Keto Bonitoくらいまでキャッチーに振り切ってる曲までをこれまでにリリースしている。個人的にはヴォーカルの質感とリズムを楽曲ごとに大胆に変えているところが良いなと思っていて、一つのイメージに絞らない楽曲の方向性が良い意味で作用しているアーティスト。飽きやすいハイパーポップというジャンルの中でも中々飽きることのなく聞けるアーティストだと思う！

kairo. （Pensacola / USA）

フロリダ州はペンサコラというビーチが美しい街で活動をしているオルタナティブ・シューゲイズ・バンド、kairo.がリリースした新作した4曲入のEP『After Forever』はエモやオルタナからの影響を色濃く感じさせるメロディーとヘヴィーなシューゲイズサウンドがミックスされたシンプルだけど超最高。Narrow Headやその周辺のシーンからNothing辺りのバンドが好きな人にもチェックしてほしいバンドです。

Lauren McLeod （London / UK）

サウスロンドンを拠点に活動をスタートした18歳のSSW、Lauren McLeodによるデビューシングル「Forget Your Name」はシューゲイズやギターポップの要素を混ぜ込んだベッドルームなインディーポップで、この手の宅録インディーポップが好きな人にはまず間違いないサウンドだと思う。個人的にはベッドルームな質感を出しながらもたくさんのフレーズを重ねて取っているギターの使い方が特に好きで、これからのリリースも楽しみなアーティストです。

life crown （Tokyo / Japan）

東京を拠点に活動中のオルタナティブ・ロック・バンド、life crown。個人的にはこの「23」という曲で出会って、本当に良いなあと思ったバンド。この曲は引き算が計算されたシンプルなプロダクションの中を軸にしており、浮遊感の作り方がまず上手なのだけど、その緩さのある音楽性の中に確かに燃えるような熱量が篭っていてグッと来る。海外のインディーミュージックや、R&Bとかからの影響と同時にくるりとかを感じさせる暖かいメロディーセンスも良い。そして更に次にリリースされた新曲「us」とかはWeezerとかを彷彿させるようなオルタナティブなギターサウンドを鳴らしていて、その楽曲ごとの自由さが素晴らしいね。

lil dirtbag （Newfoundland / Canada）

カナダはニューファンドランド島を拠点に活動中のアーティスト、lil dirtbagは元々Lil Peepからの影響を受けたサウンドをSoundcloud中心にアップしていたプロデューサーだが、そのエモラップから影響を受けたモノを少し感じさせつつ、現在はシューゲイズを中心にしたヘヴィーな宅録サウンドを繰り広げているアーティストだ。Kraus辺りのシューゲイズが好きな人からflyingfishといった昨今出てきた宅録系統の少し霧がかかったようなサウンドが特徴的なシューゲイズまでを鳴らしている。

PANIK FLOWER （Brooklyn / USA）

Brooklynを拠点に活動中のPANIK FLOWERが昨年末にリリースしたデビューEP『Dark Blue』はオルタナティブとドリームポップの要素を絶妙にバランスを取れていて素晴らしいのだけど、各楽器が各々ムードを作り出す役割を果たしている中でヴォーカル、Sageの歌声が常に堂々と中心にあるのが今流行っているドリームポップとは違くて最高だ。それにより説得力のあるサウンドに仕上がっている。Beach HouseやMazzy Starといったバンドからの影響も強く感じる中で、普通のバンドはどちらかというとドリーミーにヴォーカルを処理することが多いけど、彼らはよりオルタナティブでダークなポップスよりのものに処理していてそこがありそうで中々無かったところだと思う。

Present （Oakland / USA）

カリフォルニアはオークランドを拠点に活動中のオルタナティブ・ロック・バンド、Presentはヘヴィーゲイズ、オルタナ、エモ辺りからの影響を感じさせる重さのあるギターサウンドを軸にした楽曲を主に鳴らしているバンドなのだけど、beabadoobeeとかにも通じるようなキャッチーなメロディーラインがそのヘヴィーなギターサウンドに乗っかっているのが本当に最高。NewDad辺りのバンドをよりヘヴィーにしたイメージで、昨今のシューゲイズの流行にも近しいポジションにいるし、すぐにフックアップされてもおかしくないポテンシャルを持ったバンドだと思う。

Sloe Noon （Dortmund / Germany）

ドイツはドルトムントを拠点に活動中のSSW、Anna Olivia Bökeによるプロジェクト、Sloe Noon。彼女は元々はUKはブライトンで学生生活をしていた事もあり、UKシーンとの交流も深いアーティストで、最新曲たちはEnglish TeacherやLime Gardenも手掛けるプロデューサー、Theo Varneyが参加しており、NewDadから辺りのバンドを彷彿させるドリームポップで最高。他の曲もドリーミーなサウンドを中心にしつつも、90sのオルタナティブからシューゲイズまでを良いさじ加減でミックスしていて、メロディーはキャッチーだし注目のSSWであることは間違いないです！

上記で紹介したアーティストを含めたマンスリープレイリスト〈TO'MORROW MONTHLY〉も公開してます！

僕が運営している洋楽専門のオンラインレコードショップ〈to'morrow records〉もチェックしてみてください！

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〈Lesssugär ツアー / fuvk 来日公演やるよ〉

fuvk 来日公演

『fuvk live in tokyo』
2024.04.16（Tue）
at 下北沢ニュー風知空知
OP 19:30 / ST 20:00
ADV ¥4000 / DOOR ¥4500

Acts
fuvk（from Austin / USA）
畳野彩加（Homecomings）

Shop
to'morrow records

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fuvk