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〈to'morrow music〉 NEW ARTISTS OF THE MONTH (August 2021)

僕は死ぬほど雨が嫌いなのですが、最近は雨であってもなるべく傘をささないようにしていて、雨の嫌い度が120% から105%くらいまで減りました。オススメです。これでいつかロンドンにも住めるぜ。

さて、今月もプレイリスト〈TO'MORROW MONTHLY〉から国籍 / ジャンルを問わずに特にお気に入りのニューカマーを厳選し紹介していこうと思います!

BadMoodRude (New York / USA)

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NYCを拠点に活動中のアーティスト、BadMoodRude。約3年のミュージシャンとしてのキャリアの中で遂に先日リリースしたデビューEP『Baby Teeth』はPhem辺りを彷彿させるインターネットのフィルターをかけたエモラップからベッドルーム系のインディーポップ / シンセポップまでを収録した作品に仕上がっており、ベッドルーム系のアーティストが好きな人にはマストでチェックしてほしいし、個人的に大好きなオランダの絶妙なエモさのポップスをやっているbülowとかにも通じる部分がありますね!

Caspr (New York / USA)

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元々はppgcasperという名義で活動していたアーティストで、Casprになってからの3曲目のリリースとなった「Play Pretend」は2021年の時の人こと、Blink-182のドラマー、Travis Barkerを起用した楽曲になっている。Casprがリリースしている合計3曲の楽曲もそれぞれがエモラップからの流れで盛り上がっている00年代リバイバルの要素を汲んだ楽曲と言ってもいい仕上がりになっており、Travis Barkerとのコラボをキッカケにこのシーン中心にこれから進出していきそうなアーティストです。ちなみに彼やBabyxSosaなども所属しているSURF GANGというNYCのラップクルーも大注目なので、同時にチェックしておいてほしい!

girlhouse (Nashville / USA)

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LAを拠点に活動中のインディーフォーク・バンド、WildのヴォーカリストでもあるLauren LuizがLAからNashvilleに拠点を移しスタートさせたソロプロジェクト、girlhouse。バンドでは大自然をイメージさせるフォーク系のサウンドを鳴らしていましたが、ソロではフォークの要素はありつつもより幅広いジャンルからの影響を感じるサウンドになっており、特にインディーポップ系からの影響は強く感じますね。この今回紹介する「concussion」は彼女が元々持っているフォーク要素を濃く表現していますが、他の曲ではよりベッドルームな感じのインディーロックも演奏しており、過去にリリースしたデビューEPでは本当にカラフルな楽曲群を詰め込んでいます。

ill peach (Los Angeles / USA)

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LAを拠点に活動中のJess CorazzaとPat Morrisseyによるオルタナティブ・ポップ・デュオ、ill peach。先日リリースしたデビューEP『EXCUSE US WHILE WE FIND OUR MINDS』はどこかIAN SWEETを彷彿させるような中毒性を醸しながらインディー、オルタナティブポップ、シンセポップ、エクスペリメンタル、ラップなど様々な要素をミックスしたアンダーグラウンドなポップスに仕上がっていて素晴らしい。この感じはSoundcloudのエモラップ以降、LGBTQシーン以降、ハイパーポップ以降のインディーミュージックの一つの在り方だと思いますね。

Jśa (Berlin / Germany)

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ポーランド出身、現在はベルリンを拠点に活動中のプロデューサー、Jasia Rabiejによるプロジェクト、Jśa。エクスペリメンタル〜アンビエントを軸としたドリーミーなデビューアルバム『Enter My House』をリリースした彼女の音楽は作り込まれているようでとてもピュアに聞こえてくるし、クラブとか地下っぽさもあるけど同時にナチュラルな森の中でも聴きたくなるような不思議な力を持っているエクスペリメンタル・クラブ・ミュージック。初期のGrimesとかyeuleのような音楽が好きな人にもチェックしてほしいミステリアスな感じもありますね。情報があまり出てこない謎の多いアーティストでもあるのですが、Instagramの投稿とかもセンスが溢れているので、オススメです。

LonelyTwin (Stockholm / Sweden)

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スウェーデンはストックホルムを拠点に活動中のプロデューサー、Madelene Eliassonによるプロジェクト、LonelyTwin。少しフォークなテイストを持ち合わせたエレクトロポップやKllo辺りを彷彿させるドリーミーなエレクトロポップを鳴らすプロデューサーで、過去にはMGMTの"Electric Feel"のカヴァーがヒットしたこともあるアーティストだ。とにかく心地良いドリーミーなヴォーカルとそれに絡み合う激しすぎないエレクトロニックな音像がノスタルジーを生み出し、夢見心地な気分にさせてくれるのだ素晴らしいし、最新曲「Hurts Like It Hit Me」の絶妙なポップセンスはたまらない。Shuraとかが好きな人は絶対にチェックしてほしい。

Lunarette (Brooklyn / USA)

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最高だったBrooklynのインディーポップ・バンド、Gingerlysのメンバーの4/5が新しくスタートしたバンド、Lunarette。これまでにリリースした楽曲はGingerlysの面影が残るキャッチーなインディーポップからヴォーカリスト、Jackie Mendozaのソロの面影を感じるエレクトロ系の楽曲だったけど、デビューEP『Clair de Lunarette』以降にリリースされた初の楽曲「Tangerine Spritz」という楽曲はR&Bなどを加え、アタック強めのビートを採用した新境地にたどり着いたソウルフル〜ドリーミーなインディーポップで完全に新たな境地にたどり着いている。Crumbとかを更にビートを強めにした感じで今後に期待せずにはいられない仕上がりに!

marble club! (Michigan / USA)

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marble club!は世界中の12人のアーティストが集まって結成されたハイパーポップ・コレクティブ。〈Bandcamp〉のプロフィールにはMichiganと記載されているが、実際には世界中のクリエイターがインターネットを通して集まっています。メンバーはcnri / thirtyonetwentyfive / voxkai / tracey brakes / sci / lost orbit / efemmeral4ever / ghozt /  thayerperiod / aika peace / monikrr / holidaykissの合計12人でツイッターのフォロー欄から個々のメンバーのリンクへも飛べます!サウンドは完全なハイパーポップで、100 gecsrecovery girlが好きな人はマストでチェックだし、12人いるのでそれぞれの個性が今後ハッキリしていったりすると更に面白いことになりそうだ!

merci, mercy (Sydney / Australia)

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昨年リリースした『no thank you, no thanks』というデビューEPで既にブレイクの予兆があるシドニーの19歳のアーティスト、merci, mercyはRemi WolfBENEE辺りのブレイク中のアーティストに続く予感がするインディーポップ〜ポップの間をつなぐアーティスト。基本的にはポップな曲調を軸にインディーポップをやっているのだけど、どこか全体的にメランコリックが漂っていたり、パーソナルな経験から作られている切なさのあるリリックが組み合わさっているのが素晴らしいですね。最新曲「Winnie Crush」もダンサンブルなベース、リズムを軸にした明るさと切なさのあるインディーポップに仕上がっていますね!

THALA (Berlin / Germany)

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ベルリンを拠点に活動中のSSW、THALAは2019年に音楽キャリアを正式にスタートさせ、ストリートやオープンマイクでの活動を続ける中で既にThe Big MoonJosephなどのオープニングを務めた注目アーティスト。先日リリースされたデビューアルバム『Adolescence』はドリームポップやシューゲイザーなどを軸にした浮遊感のある作品に仕上がっており、Beach Houseをはじめとした壮大なドリームサウンドやスウェーデンのWyなど少しエレクトロ色も混ざったドリームポップが好きな人にはまず間違いない作品に仕上がっているし、Beverly Kills辺りの北欧のインディーポップ・ファンとかにも届く冷たさも同時に兼ね備えています。

上記で紹介したアーティストを含めたマンスリープレイリスト〈TO'MORROW MONTHLY〉も公開してます!

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10月9日に下北沢THREEでイベントやります!インディーポップ、ドリーミポップなどが好きな人はマストチェックなイベントですので、まずは出演者を聞いてみてください!

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