ただ豚肉を紅茶で煮込むだけ。
時折、無性にチャーシューが食べたくなる時があります。
しかも、脂っこい感じのするチャーシューは嫌だというめんどくさい注文付きでも、食べたい衝動が襲ってくるのです。
体の病気こともあり、見た目がそれこそチャーシューの具材と似ているように変化してきていることも気にしていることもあり、できるだけ、あっさりしたチャーシューを食べたい。「おいおい、どのみちチャーシュー食ってんじゃないか」という指摘は受け付けない。
そんな食欲に襲われた時に、作るのが「豚肉の紅茶煮」です。
ほら、チャーシューよりも「豚肉の紅茶煮」って名前にするだけで、なんだかスマートでおしゃれな気がする。
さて、豚肉の紅茶煮が誕生する光景をみてみましょう。
豚ブロックの塊肉を、丁寧にタコ糸で縛り、フォークでゆっくりと刺していきます。
その後に、アールグレイの良い香りのするお茶っぱを少し沸騰を始めた鍋に入れ、お茶っぱから紅茶を抽出していきます。
鍋の中が、アールグレイの綺麗な色と芳醇な香りを始めたら、縛り上げた豚肉を入れ、煮込みます。
待つこと1時間。
暇なので、村上春樹の小説でも読んでればいいです。
近々、村上春樹っぽく、メニューについて書いてみようかと妄想してみたりします。
そんなことを考えているとすぐに1時間くらい時間は経過して、豚肉は琥珀のような紅茶色に染まり上がります。
紅茶の色で染まった豚肉を取り上げ、特製つけだれに半日ほど漬けると
「豚肉の紅茶煮」の完成です。
紅茶のほんのりの香りと漬けだれのさっぱりとした味わいが口に入れる前から伝わって来ます。
食べるとチャーシューみたいな脂っこさはなく、漬けだれが口の中に染み渡ります。
そのまま食べても美味しいですし
ブラックペッパーをふりかけてちょい辛にしてもいいですし
ごはんと一緒に丼にしてマヨネーズをちょっとかけて、食べても美味しいです。
とにかく
紅茶で煮込んだ豚肉は美味しいのです。
まったく文脈はないですが、伝えたいことはそれだけです。
では、台所でお会いしましょう。