お世話になった大学病院へ提案書を送りました。
9/1に退院してから3ヶ月間
仕事もせず寝てばかりいながら
何をしていたかというと…
体は休養、頭は…
お世話になった「千葉大学医学部附属病院」の
病院スタッフ向けの
「接遇応対教育」の提案をまとめていました。
3ヶ月かかった!!のは、
「痛みや悲しみや怒り」を
「具体的な教育の提案」に昇華するのに
時間を要したからです。。
怒ったり悲しんだりしたままの状態で
人に提案することはできない。
これじゃ、私の感情しか伝わらない…
何度も読み返した自分の提案書は
提案書というより「恨みのお手紙」
みたいになってしまっていたから。
だから私は、怒ることをやめました。
この感情を燃料に「伝える」ことに徹しようと
決めたのでした。
やっとのことで仕上がって
これから出しにいきます。
入院中の度重なる点滴の失敗と
それが当たり前になっている病棟のムード
縦割り組織がここまできたか!
ってくらいに連携のない、
立場違いのスタッフ達に
私の言葉は全く届きませんでした。
あ、英語無理?
くらいの感じで、「患者目線」がない!
それは、大学病院という存在の特殊性なのかも…
と恐ろしく感じたのは
「海と毒薬」を思い出したからです。
あれは九州大学だったかな。
捕虜の生存を担保しない実験的手術が
問題になった物語…(詳細忘れたけど)
実際の事件がモデルでした。
…とまぁ書き始めたらまとめきれないくらい
色んな想いが溢れて止まりません。
その激情を、わたしは「教育」に向けたいと
思いました。
大学にも教育にも興味のなかった私は
小学生を育てる母親なのでした。
現場の若者達は、
自分の子供でもおかしくない年頃の方達。
自分の子供だったら、容赦なく説教して
「今日から毎日10本連続で点滴できるまで帰るな!まずはキットでやって!!」
と怒鳴り散らして鬼の形相でやらせるし
自分の職場でチームの子がこんな状態だったら
できるまで現場に出さない!
毎日私がチェックするから!!
1週間で仕上げて!
…ってやると思うのです。
社会人ならどの世界でもこんなもんです。
だって、人様の体に針を刺すのよ?
この感覚は「接客業」が長かったから
なのかもしれませんが
病院に行く患者って、
ナースが点滴できないわけないって思ってる。
その感覚がない
「点滴は血管との相性だから失敗しゃーなし!」
って8割のナースが思ってることが
一番の問題なのです。
怖くない?
どうにかして!って意見言うのに
あちこち当たってみたんだけど
これを適切に改善指導してくれそうな機関が
病院以外には見当たりませんでした。
ということは、私の意見に対しても
内部で指導教育なさるわけです。
だけどね、多分、どう指導していいのか
分からないだろうと思ったのです。
なぜなら、今そこにはない
「マインド」の問題だから。
そしてたまたま私、現場教育と
「人に伝える」ことを仕事にしてきた身。
私が提案して、私がお伝えしようと
思いました。
痛み発信の提案書が果たしていいものなのか、
なんて迷いもしたし
大学病院って敷居高くて無理じゃね?
と何度も何人にも言われました。
だけど、あなたが難病を患って
病院を2つ3つ廻っても原因不明で
やっとの思いで最後に辿り着いた先で
当たり前のように毎日点滴失敗されて
「練習してます!」
とか言われたら、正気でいられますか?
って話なんですね。
私は、もし自分の大切な人が
千葉大入院するって聞いたら
「よかったね!」
って、絶対言えません。
代わりに
「気をつけて!」
って言うわ。
だけど実際、治療のおかげで
一番困っていた複視…視界が二重になる…は
治ったんですよ。
ありがたいしうれしい。
だけど!
病棟のやり方はマズイ。ヤバすぎる。
教える人がいないんだもん。
見て見ぬふりはできないし
オープンな場所ではないので
言う人はほとんどいないでしょう。
指摘する人がいても、具体的な改善提案を
出せる人は、いないと思う。
なので、時間はかかったし
気持ちの整理も大変でしたが
出来上がった提案書を提出します。
病院サービス向上推進委員会
…の会長さんから、意見書の返事があったので
それに返信させていただきます。
全国の大学病院の病棟が似た状況なら
日本の大学病院、終末に向かってます。
今なら止められる。
どうか、届きますように。
キッカケをくれた若い副看護師長はじめ
あの病棟の若いスタッフの皆さんが
人に喜ばれるホンモノの医療従事者として
成長するところを見たい。
世の中の病院は、そんな医療従事者の方で
いっぱいですよ。
時々遭遇する「この人ちょっと…」て
ドクターにも受けてほしい
「接遇応対教育」のご提案。
人との適切な距離感とコミュニケーションを計るために必要な知識です。
人と密に関わる仕事をする方や
組織の中で上に立つ方にも知ってほしいから
私の言葉で広める。
どうか、届きますように。
#思いよ届け
#千葉大学医学部附属病院
#現場教育
#接遇応対の概念をぜひ
#点滴のアザは消えるまで2ヶ月かかりました
#海と毒薬
#的なムードをなんとかしたくて