記憶の記録
感情が忙しい、ムスメが生まれてからずっと。
ああ、かわいい、と泣きそうになりながらぎゅっとしたり。
「だいきらい!」と言われて本気でむっとしたり
叱ってから、あれでよかったんだろうかとひとり自省したり。
そんな気持ちを忘れたくなくて、5年前長女が生まれた年に10年日記を買った。書くことは昔から好きで、1日3行ならば楽勝だと思っていた。
でも。
仕事に復帰して、次女が生まれて。
毎日が一瞬のうちに過ぎていく中で
次第に書かない日が目立つようになり気づけば折り返し地点を迎えている。
そんな中で迎えた自粛期間。
どたばたの日中を終え、子どもたちが寝静まった夜。久しぶりにひらいた日記を前にしたとき、その日にあった出来事が、鮮やかな感情とともによみがえってきて気づけば時間を忘れてノートに向き合っていた。
言い合いをしたあとにぎゅっと抱きついてきた長女の手のひらがまだまだ小さかったこと。暑いあさ、起き抜けに汗でびっしょりだった次女の寝ぼけまなこと日差しのにおい。みんなで庭のミントをつんで淹れたハーブティーから立ち上る湯気。
書きながら、思い起こされる情景は鮮やかで。
ああ、わたしの中にはたくさんの書きたい気持ちがあったんだ。
こんな気持ちをわたしは毎日忘れて眠りについていたのかと、愕然とした。
もっともっと残しておきたい。
自分のいまを、しっかり記録してみたい。
親友が、それならこんな場所があるよ、と教えてくれた。
はじめてひらいたnoteには、たくさんの人の言葉が、気持ちがあふれていて。素直に、ここなら自分の気持ちをそっとつぶやけるかも、と思った。
さらさらとこぼれおちる記憶を記録していくために。
きょう、noteをはじめます。