見出し画像

46歳、うつ歴24年。 期間限定の親離れ

生まれてこのかた、ほとんど家族と離れたことがない。

学生時代の修学旅行と友人宅へお泊まり会、独居叔母宅へのお泊まりと試験勉強のためのホテル缶詰以外は3日以上家族と離れたことがなかった。

理由は「嫁入り前の女の子が外泊とはけしからん」「家を出る時は嫁に行く時」という旧時代の価値観を持った両親にめちゃくちゃその価値観を刷り込まれているから。

そんなこと言ったら大学や就職のために上京してきた女の子はどうなるのよ、と言う話だが、そこは「うちはうち、よそはよそ」らしい。

また、私が低収入で経済的に自立できていないこと、うつ病を患っていることも要因のひとつらしく「貧乏な一人暮らしなんかして、そこで自殺とかされたら損害賠償がえらいかかるわ」という考えを持っているらしい。

娘の自立より損害賠償気にするのか、と怒りを通り越して呆れるが、ともあれ両親は「娘を家から絶対出さないマン」として私の前に立ちはだかっている。

そこに少し変化が起きた。

今回の就職で、実家から若干遠い会社に通うのは大変だろうと、半年間という期間限定だが、叔母の所から通うことが許されたのだ。

なぜ半年かと言うと、年始には大学受験の甥っ子が叔母宅に長期滞在する予定なので、それまでならokで、それ以降は実家から通うこと、という条件付きである。

生まれて初めて、長期間親元を離れる(血縁者の家に下宿する格好だけど)のは、喜びもあり、不安もある。

そもそも四捨五入すれば五十路に入る自分に対して、両親や叔母に「許可」をもらわなければいけない状況がおかしいのは重々わかっている。

だが、そんな歪な状況の中でも、あの母と離れられるのは素直に嬉しい。

この半年間で何が変わるか分からないが、いい変化が起こることを願っている。


いいなと思ったら応援しよう!

トモノリ
リラックスするためのお香やコーヒー、お茶代、学ぶための書籍代にします。 応援していただけると嬉しいです。 お礼は直接できませんが、日々良い文章を書いていこうと思います。