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45歳、うつ歴23年。 制服が苦手だった話

退職してしばらく。
使っていた制服のクリーニングが終わって戻ってきた。
これを会社に送りつけたら、完全に会社とのやり取りは終わる。

実は制服が苦手だった。
というか制服自体が嫌いだった。

会社の制服はいわゆる「女子社員の制服」で、
ベストにスカートのタイプだ。

毎日着る服に悩まなくてもいい、というメリットもあるが、
それよりも
「会社に隷属している女子社員です。会社あっての私です」
という無言のアピールをしなければならないことに不満を抱いていた。

そして、スカート。
嫌でも自分が「女である」という意識を持ち出されるアイテムである。
私服で好きに着る分には何も文句はない。
ただ、会社に属するというだけで「女」というラベルを
常に貼られ続ける強制的な部分が嫌だった。

パンツスタイルの選択肢もあれば、
また考え方も違ってきただろうが、
古い考え方の会社である。
「女子はスカート」という謎のルールがずっと敷かれていた。

なんで制服やスカートをここまで嫌うか。

ときどき、制服を着て外出する用事があった。
その際、小柄で制服姿の私を見て、
大柄な男性がわざとぶつかってきたからだ。

しかも別々の男性に3回も。

ここで私服だったりパンツスタイルだったりすれば、
当たり屋は当たってこなかったかもしれない。

「どこかの会社に属している、役職もないであろう弱者の女」
それを狙って当たってくる男性に心底腹が立った。
(役職のある女性は普通に私服やスーツスタイルでの通勤が認められていた。
そこもどうなのと思う部分であった)

今の私なら、首根っこ捕まえて
2度と当たり屋ができないように制裁を加えるところだが、
私服で出歩くようになってからは、
当たり屋に当たったことはない。

高校でさえ、制服のスカートかパンツかを選べる時代、
制服がスカートしかない会社は時代遅れだと思った。

まぁ、何が言いたいかというと、
会社辞めてよかったな、という話である。

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トモノリ
リラックスするためのお香やコーヒー、お茶代、学ぶための書籍代にします。 応援していただけると嬉しいです。 お礼は直接できませんが、日々良い文章を書いていこうと思います。