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45歳、うつ歴23年。 子はいつまで親の所有物なのか


母は私を見ない。
というより私たち子供を「個々の人格を持った存在」として認識していない。

全員成人して20年以上経つ立派な大人である。

それでも母は、我々を「自分の思い通りになる手足」「自分の社会的地位を上げてくれる肩書を持った道具」
「ゴリ押しすればなんでもいうことを聞く小間使い」としか見ていない。

そしてその道具に対して労いの言葉も褒め言葉もなく、いつも不平不満ダメ出しの否定の言葉を吐いてくる。

テストの点数が80点なら「100点じゃないんだ」
アルバイトだがようやく職にありつけても「正社員じゃないんだ」
一目惚れして買った服は「何その格好。洗濯が面倒だから着ないでくれる?」

終始この調子である。

そして人の地雷を踏むのが上手い。
というか地雷に向かって言い放っているんじゃないかと思うほど、
無自覚で悪意なくNGワードを口にする。

本人は別に相手を怒らせたくて言っているのでも、傷つけたくて言っているわけでもない。
なのでなぜ相手が怒っているのか理解できないし、自分の言葉が人を傷つけているという自覚もない。
ただただ、人が傷つく余計なひと言を言わないと気が済まない性質なのである。

そこでその言い方は人を怒らせるからと説教をすると、
反省もせずに今度は自分が悲劇のヒロインになったように、「家族にいじめられている」と他所の人に言いふらす。

そして子供の都合も聞かずに、自分の思うように物事を動かそうとする。

スマホの調子が悪ければ、具合が悪くて伏せっていても叩き起こし、
趣味の色合わせに悩んでいれば、試験勉強中でも中断させてどれがいいかを選ばせる。

そして相手の都合を聞かずに行うその行為を非難されても、「何をそんなの怒るの?」と不思議そうな顔をする。

我が家では母の意見が優先され、子供の都合はガン無視である。

たまに本気で怒鳴られることもあるが、「なによ、暇なくせに」と捨て台詞を吐いて去っていき、数日するとまた懲りずにやってくる。

母の都合>>>>>>再就職に向けての試験勉強をする子>体調不良の子という優先順位なのである。

そんな母にそろそろ子供はモノじゃなくて一個人であるということを理解してもらいたい。

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トモノリ
リラックスするためのお香やコーヒー、お茶代、学ぶための書籍代にします。 応援していただけると嬉しいです。 お礼は直接できませんが、日々良い文章を書いていこうと思います。