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エチオピア旅行記:風化させぬこの瞬間を

こんにちは。はやしです。

仕事を辞めてアフリカの旅に出て1ヶ月半が経ったので、そろそろブログを書いてみようと思います。今回はエチオピア編です。

名前:林 知典(はやし とものり)
所属:東京大学卒業→人材会社に半年ちょっと→アフリカの旅
身長:183
体重:65-70
座高:知らない
趣味:バスケ、旅行、散歩、読書、刺繍、舞台鑑賞、よく行くカフェのオーナーの車にいたずら、英語


はやしの旅路

11/17 エチオピア着、街中を散歩
11/18 巨大マーケット
11/19 ダナキルツアー①
11/20 ダナキルツアー②
11/21 ダナキルツアー③
11/22 コーヒー飲みながらおしゃべり
11/23 Bar&Club
11/24 二日酔い
11/25 博物館
11/26 ルームツアー、散策

*ダナキルツアー以外はずっとアディスアベバ(首都)にいました。他の街に行くこともできましたが、アディスアベバが楽しすぎたので...。


観光スポット(アディスアベバ)

ぶっちゃけあんまりないです。というかないです。以上。


観光スポット(ダナキル)

まじきれい。でも長くなるので別で書きます。(また後日!)


博物館

博物館を観光スポットに入れるかどうかは怪しいですね。次回からは入れましょう。

目玉の博物館は休館中だったので、代わりに大学博物館を楽しんできました。小さいけどけっこうおもしろかったです。

こちらはエチオピア軍とイタリア軍の戦いの様子を描いたもの。エチオピアはアフリカで唯一植民地化されなかった国なんです。よくよく見るとエチオピア軍が勝ってますね。

エチオピア vs イタリア ①

ちなみにこちらも同じ様子を描いたもの。この絵ではどっちも勝っていないですね。むしろどっちも傷ついている。戦争の悲惨さや無意味さを伝えたかったのでしょうか。

エチオピア vs イタリア ②

これは伝統民族の服装を再現したもの。やたらかっこつけてますね。僕の方がかっこいいですけど。

キメ顔の伝統民族

何かしらで使われていた壺。めんどくさくて説明スルーしてしまいました。それにしても一眼はきれいに撮れるなぁ。

細長い人たち。マサイ族って感じ。ちなみにマサイ族って全員が細いわけではないです。普通に太っている細くない人もいます。そりゃそうですよね。

細い人たち

エチオピアはキリスト教徒が最も多いので、こういうのがたくさん展示されています。エチオピア正教会(独自に発展したキリスト教の一派)が最も多く、イスラム教、プロテスタントと続きます。カトリックはほとんどいないです。

祭壇画

最後にすごいアフリカっぽい絵をどうそ。個人的にはゾウにまつげを描いているあたりがポイント高いです。

宗教画×動物


食事

ほんと興味ないんですよねぇ~。美味しいもの食べたい欲はあるけど、ごはんの写真を撮って記録に残したい欲はほんとうにない。

そんな僕から一言。えー、全然おいしくないです。イランも微妙だったけど、エチオピアはそれよりもひどい。20ヵ国くらい旅してきましたが、ダントツでおいしくないです。(あくまで個人の感想です。客観的なファクトではないので論文などへの引用はお控えください。)

料理名わすれた

とくにおいしくないのがインジェラという名前の柔らかい生地。肉や野菜などを包んで食べるんですけど、まあこれがまずい。酸っぱいんですよ。柔らかい生地が生温かさと酸っぱさと共に口の中でドロっと溶けていく。最悪です。

インジュラ

あ、でもコーヒーはおいしいです!しかもめっちゃ安い。日本でスタバに行ってるやつは全員バカです。(すごい敵作った気がする...)

おいしいコーヒー


街の様子①

さて、ここから僕が一番興味あるとこ。エチオピアの街の様子についてです。ぱちぱち。

はい、どーん。こちら首都のアディスアベバです。思ったより発展していますか?「アフリカって未開の地なんでしょ?」というお言葉をたくさんいただいているのですが、けっこう進んでいるところは進んでいるのですよ。

大通り

とは言いつつ、すべてが発展しているわけではありません。アフリカの場合、同じ街の中でも地域によってけっこう違いがあるのですが、例えばこちらは旧市街の写真。排水管がむき出しになっていますね。工事終わらせる気があるのかわかりませんが(たぶん終わらない)、こういうの多いです。

むき出しの排水管

動物も普通に歩いています。おいしそうです。でもこれだけいると選ぶのが大変そうですね。

ヤギ

お次はマーケット。巨大モールもあったりするんですけど、そんなの見てもつまらないですよね。というわけでマーケットの様子をどうぞ。

マーケット

このごちゃごちゃしている感じ、たまらないです。

練り歩く人々

商人の方々がいろんなものを運んでいます。腰痛にならないのすごい。

荷下ろし
肩に乗せて運ぶ


街の様子②

長いので一回切りました。ここから街の様子パート2です。

街を歩いているとバケツとスポンジを持った人たちから100回くらい声をかけられます。そう、靴磨きです。子どもからおじさんまで幅広い年代の方々が靴をピカピカにしてくれます。値段はたったの20円!労働に見合ったお金ではないので、ちょっと多めに渡してあげましょう。

靴を磨く少年

ここ、エチオピア滞在中に5回くらい来た場所です。毎回こんな感じで混んでます。エチオピア人はコーヒー飲みながらダべるのが好きみたいです。「いやいや、よく見ると飲んでるの水じゃん」と思った人、細かいことは気にしないでください。

ダベる人たち

コーヒー(水)を飲んでいると、よくこうして豆を売っている人がやってきます。高いのかと思いきやめっちゃ安いです。そしてめっちゃおいしいです。計10回くらい買いました笑

豆売り

こちら、公営のバスです。まじでボロボロ。元カノにフラれた後の僕の心くらいボロボロ(どうでもいい)。こうして整備されていない道をボロボロの車に20人くらい押し込められて進みます。暑苦しいです。その代わり料金は数十円ととっても安いです。アトラクションだと思って楽しみましょう。

公営バス


日々の生活①

はじめて僕のブログを読んだ方、「文章ふざけてるなぁ、構成下手で読みづらいなぁ」って思いましたよね。その通りです。僕のブログは読みづらいんです。そろそろ離脱してもいいんですよ?ここに書いてあることすべてGoogleに載ってますよ?

最初におもしろい制度を紹介します。エチオピアでは兼業が認められていないんです。理由はできるだけ多くの人に就業の機会を提供するため。もちろん穴はありますが、なかなか興味深い考え方ですよね。根本的解決にはなってないけど。

警備員さん

次!アフリカあるある!停電!

大雨降るとちょいちょい停電します。アフリカらしいですよね。たしかに不便ではあるんですけど、良い側面もあるみたいです。ろうそくを灯すのでロマンチックな雰囲気になるらしいんですよ。1ミリもならなかったけど。なんでならなかったんでしょうね??ん??

こーいうの期待してた

お次もアフリカあるある!洗濯!

アフリカ来ればわかりますが、洗濯機は贅沢品です。別になくたって洗濯できます。こんな感じでみなさん手洗いでやられてますね。慣れれば意外とらくちんですし、洗濯機使うより全然はやいです。僕もエチオピアではほとんど手洗いでした(その後のケニアではサボったけど)。

お洗濯

洗濯した後はこうして外に干します。カラカラしてるのですぐに乾きます。

洗濯物を干す
干されてる服


日々の生活②

現在ひとりで東アフリカを回っているんですけど、一人旅だからと言ってぼっちではないです。というか全然ぼっちじゃないです。現地人の友達つくって一緒にいろいろやってます。自分けっこう陽キャかもしれないですね。ふはは。

陽キャムーブをかましてるおかげで、家の中を見させてもらったり泊まらせてもらったりしてます。最高ですね。

廊下

物はほとんどないです。とっても簡素です。

お部屋の中
ベッド

いちおうテレビあります。

テレビ

来客用の椅子たち。

椅子

バスルームはこんな感じ。シャワーとトイレがセットです。

バスルーム

最後に家主の写真を載せておきましょう。めちゃくちゃいい人です。4日ほど一緒にブラブラしました。連絡先載せておきます。エチオピア行く際はぜひ連絡してみてください!

Name:Ben Alebel
Whatsapp number:+251923157682
Instagram:@lij_beni_mar

家主のBen


この章では人について書きます。ヒトです。人類です。人、ヒト、人間、人類、ホモサピエンス、ヒューマンビーイング。みなさんはどう呼ぶのが好きですか?

Google先生によると、エチオピア人はとってもフレンドリーだそうです。はやし先生の実体験によると、エチオピア人はとってもフレンドリーです。なんやねん。そのまんまやん。

つまらないギャグはせておき、エチオピア人は非常に気さくです。街中を歩いているとたくさん声をかけられます。もちろん商売目的だったりアジア人への野次であったりすることもあるのですが、ただ興味があって声をかけてくることも多いですね。

一緒に散策したエチオピア人

歩いてたらコーヒーおごってくれた人たち。ほんとおいしかったです。

温かい喫茶店

カメラ持ってたら手止めてポーズしてきました。たのしそうでなにより。後ろで中国人のボスが不機嫌そうな顔をしていました。心狭いっすね。

陽気な作業員さん

ちょっと真面目なこと書きます。エチオピア人はかなりしっかり仕事をする方です。アフリカってどこも不正と賄賂だらけなので、仕事を頑張ったところで報われないことがほとんどなのですが、それなのにエチオピア人の仕事ぶりは優秀です。

ちょっと日本人と似ているところがある気がします。真面目なところとか穏やかなところとか。親切な人もとっても多いです。日本人が生きやすい環境だと思います。初対面でのフレンドリーさに慣れればばっちりです!

仲間とおしゃべり


泥酔

エチオピア7日目はなかなかハードな日でした。先ほど紹介したBen、一緒のホステルに泊まっていたJamesとBrendan、そして彼らがTinderでひっかけた女の子2人とバーに行きました。たくさん飲まされました。まさか大学時代のカルマがアフリカで返ってくるとは。。。

致死量

その後はクラブに直行。クラブはどこの国も一緒ですね。爆音で耳がおかしくなります。

イメージ図

朝3時まで飲んでからタクシー拾って帰りました。そんなに治安悪くないですね。夜遊びできちゃいます。そして次の日しんどかったです。

泥酔前


治安

そろそろ飽きましたよね。わかります。ぼくも飽きました。書くのめんどいです。お金もらえれば頑張るんですけどね。誰か投げ銭してくれません?

首都のアディスアベバしかわからないのですが、治安はけっこういいです。少なくともアメリカよりは断然良い。LAこわいですよ?薬物中毒の人そこら中にいますよ?銃声聞こえたりしますよ?個人的にはアメリカよりこわい国そんなにないと思います。

とは言いつつ、スリはめちゃくちゃ多いです。ホステルでは僕以外みんなスリに遭っていました。持ち物には気をつけましょう。歩きスマホとかアホなので絶対にしないように。車の窓開けてスマホいじるのもアホです。

集まる人々

さて僕は海外で一度も物を盗られたことがないわけですが、ちゃんとコツはあります。①人混みでスマホは出さない、②スリがたくさんいるところでは全員ガン無視、③立ち止まらずすたすた歩く。この3つを守ればなんとかなると思います。これでダメだったら運が悪かったってことです。神様を責めてください。


好きな写真たち

気に入っている写真を9枚載せます。すでに登場しているものもあります。ご了承を。

ヤギ
シャベル
真面目な話
お買い物
靴を磨く少年
乗車
夕暮れの団欒
母と子と豆
Ben


風化させぬこの瞬間を

ここまで読んでくださった皆さま、おつかれさまです。そしてありがとうございます。あと少しです。せっかくなので最後まで読んでみませんか?ここからがはやしが一番伝えたいことです(たいてい最後に持ってくる)。

やっぱりアフリカには物乞いの方がたくさんいます。もちろん最初は心が反応します。かわいそうだなとか、どうやって生きてるんだろうとか、実は金持ちなのかなとか、何かあげるべきかなとか、逆にあげないほうがその人のためなのかなとか。

でも、いつしか心は反応しなくなります。慣れちゃうんですよね。なんとも思わなくなっちゃう。通りすぎる日常の一部になっちゃう。それはとっても淋しいことです。

そうやって忘れ去られた人たち、日常に同化したまま帰ってこなかった人たちが、この世界にはたくさんいます。そして僕もまた、誰かにとっては帰ってこない人になっているのかもしれません。それはとっても淋しい。

覚えていたいなって思いました。風化させたくないなって。僕がこの目で見た人たち、これまで見てきた人たち、これから見る人たち。時が経ってもちゃんと形ある存在として光っていてほしいです。

物乞いの方
家々


最後に

今回カメラを持参したのは大正解でした。写真を撮るってたのしい。勘がいい人は気づいているかもしれませんが、僕はアフリカにきれいな写真を撮りにきたのではありません。僕が撮りに来たのは「何気ない日々」です。

行きの飛行機でずっと考えていました。僕はこのカメラで何を映したいんだろうって。カメラとは、目の前に立ちはだかる世界を瞬間におさめ、その瞬間に己の独りよがりな想いを乗せて共有するための道具です。僕がおさめたい世界、想いを乗せたい瞬間は、アフリカで生きる人々の何気ない日々でした。

日々を覗かせてもらうのはちょっと恥ずかしいです。でもそれ以上にとても幸せです。カメラっていいね。

瞬間と僕


(完)
(次回はダナキルツアーについて)


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