トクヴィル『アメリカのデモクラシー』第1章〜第2章
アメリカの地形(p.38)
二つの広大な平原の地域があり、ミシシッピ川が生態系に対して大きな影響を与えている。
ミシシッピ川の流域によって肥沃な大地と不毛な大地ができる。
美しい土地ではあったが、「人を無気力にする何ともいえぬ力が支配」、「将来を忘れさせた」。
宗教的な結びつき
母国政府からの迫害(p.55)
厳しい自然環境(p.58)
🌟対立の中で出来上がるwe-nessではなく、広大な自然の中で出来上がったwe-nessだった
自治と武装(p.65)
みんなの土地をみんなで守る=自治と武装がセット
=制度:古典ギリシア的だとトクヴィルが評価している
入植者たちが古典ギリシアの知識があったわけではない
🌟 地理的・立地的条件が古典ギリシア的制度を発展させる条件となった
▲モンテスキュー的な考え方(トクヴィルはモンテスキューに影響を受けた)
自由と平等
平等化の歴史(p.13)
土地所有由来の力によって人が動く時代 ↓ 聖職者の政治的権力の確立、聖職者への道は万人に開かれる ↓ 社会が安定、人間関係の複雑多様化→法律家が貴族と同等の地位に ↓ 大遠征・私闘により王・貴族の没落、平民が通称で富を蓄える。
金銭・金融業が政治権力に ↓ 知識が広がり、学問が統治の手段、知識が社会的な力となる
↓
権力に至る道の多様化(大衆化)
↓
土地所有の価値の低下・家柄の価値の低下
🌟 アメリカの同質性(平等?)=「みんな自由だよね」ということをお互いに認め合っていること(p.59)
=お互いに対する責任があった(水平的な責任)
→ボトムアップのデモクラシーが根付いた
例) 州独自の法
ヨーロッパ(フランス)の同質性=多数者の専制(民衆が自由を盾にぶつかり合ってしまう)
▲ホッブスが指摘していたこと(ホッブスは「だから王様が必要だ」とした)
現代社会のネットにおけるヘイトにもつながるテーマ
ポストフランス革命の課題
大衆化に伴う「虚無感(どうせ一人の力じゃ何もできない)」をどう乗り越えるのか
自由と平等のバランス