#読書感想文「勝てる広告営業。」
20年以上にわたって活躍している広告営業マンの書いた著書。
ここには、広告営業マンとして大事な50のメソッド・心構えが書かれていて、どれも覚えておきたい内容である。
この本の内容をまとめるとすれば、次の2つのキーワードだ。
①広告営業=プロデューサー
②勝つためなら、何でもやる
まず①について
広告営業マンとは、クライアントと自社との間に立つ存在であり、広告クリエイティブ全てにおいて、自社スタッフをまとめ上げる存在である。調整役でもあるが、時にはスタッフと意見をぶつけ合いながら、クライアントにとってベストな広告を作り、またクライアント愛を持って、良い物を本気で作ろうとクライアントに寄り添う事が大事である。
一流の仕切りとしての役目を果たすためには、クライアントサイドについて担当者だけではなく、商品部などの他部署の人たちとも関わり、自社においてはクリエイティブ等のスタッフともしっかりコミュニケーションを取って、自分がクライアントに何を聞かれても答えられるように全体を把握しておく事が必要である。
何事にもメモを取り、知らない事には「知らない」と、正直に誠実に人と向き合う姿勢が営業マンとして信頼され、また成長できる。
これから転職する新人の僕としては、まずは社内の人たちに顔を広める事、そして何かを担当する際は、自社でどんな人がどんな事を行なっているのか、直接コミュニケーションを取って全部を常に把握しようと思う。
②について
競合とコンペ等で競う際。企画の内容だけで争うのではなく、その見せ方や、誰がキーマンなのかを見つけ出して根回しをするなど、どんな手を使ってでも勝つ事が大事である。勝たなければ、仕事ができないのであるから。
また、負けたとしても、最後の最後まで可能性があるなら諦めずに次の1手を打つ事。それによって得られる物も必ずあるから。
これは、海外ドラマ「スーツ」の実写のように思える。B to Bのビジネスだからこそできる競争、勝つ為の根回しや人海戦術、裏での動き。ビジネスの世界は常に勝負であるから、戦闘力を上げるために頑張ろう。
ただ、自主提案は2割程度しか通らない。だから、どれだけ良い案を考えて通らなかったとしてもいちいち気にせずに次に進む事。考え過ぎずに、走りながら考えては走る。そして他社よりも早く情報を手に入れて早く動く事。特にウェブの業界では早さが求められるので、自分の行動力を武器に、臆せず動こうと思う。
広告営業マンとしての大事なメソッドや心得が具体的な50個のキーワードにまとめられてるので、読みやすく、また読み返しやすい本であった。