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S&P 500の収益成長トップ10企業(2024年第4四半期)



1. 「Magnificent 7」企業のS&P 500利益成長への貢献

  • 第4四半期(Q4 2024)の貢献度

    • 「Magnificent 7」のうち、NVIDIA、Amazon.com、Alphabetの3社が、S&P 500の前年同期比利益成長のトップ10貢献企業に含まれる見込み。

    • 残りのトップ10貢献企業は以下の業界から選出:

      • 銀行業界:バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、JPモルガン・チェース、トゥルイスト・ファイナンシャル

      • 製薬業界:イーライリリー、メルク

      • 半導体業界:マイクロン・テクノロジー

  • 成長の背景

    • これらの企業の利益成長は、前年同期(2023年第4四半期)の収益が弱かったことによる反動増。

    • 2023年のQ4決算には特別損失などの要因が含まれていたため、比較が容易になった。


2. S&P 500全体の利益成長率

  • 全体の利益成長予測

    • S&P 500全体のQ4 2024のブレンド利益成長率(実績+予測)は12.5%

    • 「Magnificent 7」を除いた残りの493社の利益成長率は9.7%

    • これは、残りの493社にとって2022年第2四半期以来(11.4%)の最高成長率

  • 「Magnificent 7」の利益成長

    • 2024年第4四半期の「Magnificent 7」の**利益成長率は21.7%**と予想。

    • 「Magnificent 7」の影響を除くと、S&P 500の成長率はより穏やか。


3. 2025年の利益成長予測

  • 四半期ごとの成長見通し

    • S&P 500全体の四半期ごとの利益成長率予測:

      • 2025年第1四半期(Q1):11.6%

      • 2025年第2四半期(Q2):11.6%

      • 2025年第3四半期(Q3):15.2%

      • 2025年第4四半期(Q4):16.7%

  • 企業規模別の成長予測

    • 「Magnificent 7」は今後4四半期で17%以上の利益成長を記録する見込み。

    • 残りの493社は9%以上の利益成長を見込む。


4. 今後の展望と影響

  • 主なポイント

    • 「Magnificent 7」企業は依然として市場の利益成長を牽引する存在。

    • ただし、残りの企業群も一定の回復傾向を示しており、市場全体の成長はバランスの取れたものになる可能性がある。

  • 投資家への示唆

    • S&P 500の成長は「Magnificent 7」に依存しつつも、銀行、製薬、半導体などの他のセクターにも注目することが重要。

    • 過去の低迷期を経た企業の回復傾向が、今後の市場全体の安定成長につながる可能性がある。

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