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【4月9日(日)アーセナルvsリヴァプール 2-2】~アンフィールドの牙城~

4月9日(日)に行われたリヴァプールとの一戦、結果は2-2の痛み分けに終わったが、あの試合、アーセナルに勝利のチャンスはあったのだろうか?

編集長の個人的見解ではあるが、少なからず勝てるチャンスはあったと考える。しかしそれと同じくらい負ける可能性もあっただろうとも考える。

2-2のドローに終わった

試合は前半2点をリードしたアーセナルに対し、前半終了間際にサラーのゴールで1点を返したリヴァプールが、ホームサポの大声援を後押しに怒涛の追い上げをかける展開となった。

2-1で迎えた後半はほとんどリヴァプールが押し込む展開となり、アーセナルはカウンターで一発を狙う展開となった。
試合のターニングポイントとなったのは後半35分、アルテタ監督はジェズス、ウーデゴールを下げてトロサール、キヴィオルを投入し、最終ラインにガブリエル、キヴィオル、ホールディングを並べる5バックにシフト、完全に逃げ切りの体制に入った。

この試合の交代カードは裏目に出てしまったか

この采配を見た時に、2つの疑問を感じた。
まず一つ目が、交代のタイミングだ。

残り約15分を残しての守備固めへのシフトは、少々早過ぎるのではないだろうか。確かにそれまでラムズデールやガブリエルを中心とした守備陣はリヴァプールの猛攻をことごとく跳ね返していたが、アンフィールドで逃げ切るを図るには約15分(ロスタイム含め)という時間は少々長すぎたのではなかっただろうか、と振り返る。

二つ目が、交代カードだ。

クローザーとして投入されたキヴィオルは今冬にセリエAから加入した新戦力でかつ、ここまでのリーグ戦の出場はほぼゼロであり、プレミアリーグでの経験はほぼ未知数であった。
また、この試合はジェズスのキープ力やウーデゴールの前プレから守備が始まっていたため、この2枚を下げて守備固めに図るのはむしろ悪手だったのではないだろうか、と振り返る。
もし完全に守備固めにシフトするのであれば、なぜジンチェンコをピッチに残したのか?も疑問として残った。恐らくあの場面は、キヴィオルを投入するタイミングで、同時にジンチェンコを下げティアニーを投入すべきだっただろう。そしてクローザーとしては本来なら冨安(怪我で今シーズンアウト)に居てほしかった。。

アンフィールドでも全く怯まずに戦ったアーセナル

アウェイ・アンフィールドで2-2という成績は、決して悪くはない。というのもアンフィールドはプレミアリーグの数あるスタジアムの中で最も鬼門と言われているスタジアムで、KPOたちが醸し出すあの独特のスタジアムの雰囲気は、アウェイチームからしたらこの上なくやりにくい環境だ。今季アンフィールドでリヴァプールに勝利したチームはわずか1チームしかなく、あの最強マンチェスター・シティも敗れている。アーセナルもここ10年はアンフィールドで勝利できていないどころか、ここ数年は5-1や4-0といった惨敗を喫していた、苦手中の苦手なスタジアムだ。そのスタジアムでホーム・リヴァプール相手に前半は完全に試合を支配し堂々と戦った姿は、ここ数年の辛い時期を耐え抜いてきたグーナーからすればなんとも目頭が熱くなる戦いだっただろう。

ラムズデール(GK・アーセナル)、コナテ(DF・リヴァプール)が人間離れした圧巻のパフォーマンスだった。ダルウィン・ヌカク選手もビッグチャンスを外す大活躍も目立った。両チームの今後の戦いにますます注目したい。


文/編集長⑦(グーナー)


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