「大人」の定義とは?

よく「あの人は大人だなぁ」とか「もういい大人なんだからしっかりしなさい」という言葉を耳にしますが、「大人」って何でしょうか?

もしあなたが子供から「大人って何?」と聞かれたら、なんと説明しますでしょうか。

もし私がその問いに答えるとしたら、それは「自分を客観視できる人」と答えるだろう。

法的に18歳を超えたら大人か?身体が大きければ大人か?少なくとも私はそうは思わない。

言い換えると、たとえ年齢的に子供だったとしても、「自分を客観視する」ことができるようになった時点でその人は大人だと思う。

逆に、50歳だろうが60歳だろうが、「自分を客観視する」ことができない人は、いつまで経っても子供ではないだろうかと思う。

ある時、A社の係長が飲み会をやろうと思い立った。その係長は「出席者が多い日に開催しよう!」と思い、出欠のアンケートを取る。アンケートを取ったところ、人が全く集まらなかったので、係長は「そうか、開催日の設定が悪いから人が集まらないんだ。別の日で再度アンケートを取ろう!」と思い、再びアンケートを取った。

ところがその後不思議なことに、何度アンケートを取っても参加者は全く集まらかった。

なぜでしょう?

ちなみにこの場合、何度アンケートを取っても参加者は必ず集まらない。

そう、この係長は自分がいる飲み会に周りの社員が出席したがらないという事実に気付いておらず、あたかも日程の問題だと思い込んでいるようだ。

この係長、社員からの評判は最悪で、日頃から何でも自分中心で考え、自分の言う事は全て正しいと思い込んでいるまさに「裸の王様」状態だそうだ。

周りの社員は、この係長から言われたことは全て肯定し「さすが係長!」と持ち上げ、誰も否定することはなかった(肯定せざるを得なかった)。

なんとも皮肉めいた話だ。

もしこの痛い痛い係長が「自分を客観視する」ことが出来ていれば、自分の日々の発言が相手にどう捉えられるか、そして相手から自分がどう見られているのか?を客観的に把握できたことだろう。


もしかしたらこの文を読み、我が身を振り返ってドキッとした人もいたことでしょう。

ちなみに私もこれを書きながら、我が身を振り返り正直少しドキっとした。

この痛い係長のようにならないよう、日々自分を客観視しながら生きて行きましょう。

文/編集長





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