「××しないで」というと、それをしたくなる
もう、6月に入りましたね。
今書いているこのときは、既に雨が降っていて、そうでなくてもここ最近蒸しているせいで中々汗が引いてこないのに若干イライラしています(実はあせも持ち。着替えとかを準備せねば)。
みなさんの中には、何かしらのイライラするものがあるのではないでしょうか。
もしかしたら、人との関わりのなかでもあるかもしれません。
例えば人にお願いしていることをやってこなかったり、こっちがやろうとしていたのに急にストップをかけられるようなことをされたり言われたり、急な仕事が入ってきたりと。
なるべく感情的になることは避けるようにして、冷静に対応することがベストですが、時にはついカッとなってしまうこともあるかもしれません。
そこは常に反省は必要ですね。勿論自分も日々自分自身で見直しています。
それで、人になにかを伝えるとき、こんな言い方をしていませんか?
「××しないで!」
例えば小さい子供に、「この水溜まりの中には入らないで!」とか、「壁に落書きしないで!」とか。
病院とかでも、リハビリや介護をしているときに「ここから立たないで!」とか。
結構言ってしまいますよね。
実はこれらの言い方は、あまりにも効果がありません。
何故か。
「人の頭のなかでは、否定型を判断していない」のです。
どういうことか。
勿論、言葉の意味として理解はできますから、否定型としての言葉そのものは意味としてとらえられます。だから瞬間的に行動を止めることはできます。
しかし頭のなかのイメージとしては、そうではありません。
先の例では、子供としては水溜まりの中に入ったり、壁に落書きをすることは頭の中でイメージができてしまっていたり、あるいは患者さんの頭のなかでは立ち上がっているイメージがあるのです。
現実はそうでなくても、頭のイメージとして常に残っているのです。
「ちょっと何を言っているか分からない」と言う人も中にはいるでしょう。
ですので、ちょっと証明してみましょう。
少し下の方にある文をやってみてください。
では、いきますよ。
…
…
…
…
「決して、真っ赤な富士山を思い出してはいけませんよ!!」
…
…
いかがでしたか?
一瞬でも思い出してしまったのではないでしょうか。
だから、こういう否定による命令というのは基本的にあまりそぐわないということがわかるかと思います。
もし、相手の人にやってもらいたいことがあるなら、是非言葉を工夫して伝えてみてください。
もしかしたら、反応が変わるかもしれません。
別の表現がみつからないという場合。
是非いい機会ですので勉強してみましょう。
但し、決して「使わないように」。
※参考文献は何だったか、忘れてしまいました。思い出し次第、載せておきます。
ヒントは、「ピンクの象」。