私たちは、「都合がいいように」しか受け取れない

流石に、前回は難しい内容でした。

今振り替えると、「今までの中でも相当固っくるしい」し、もはや概念の話でしたね。

概念とか哲学とかが好きな人でないと、読みきれないなとおもいました。

ちなみにまだ読んでない人は、↓にあるので気になる人はどうぞ。

「内面」だけでは「現実」は変わらない|もなりん @tomomontt #note https://note.com/tomomonttbb/n/nc91431ee7513

さて、少しでも噛み砕ければと思い、コミュニケーションの観点から伝えてみます。

皆さんは、「紙」という言葉をみたときに何をイメージするでしょうか。

ただの一枚の白紙ですか?藁半紙?新聞の折り込みチラシのようなもの?
あるいは紙幣という人もいるかもしれません。

そう、ただ「紙」というだけでは人によって様々なものがイメージされます。

では、こうしたらどうでしょうか。

「縦横15cm程の、裏表に何も書いていない、新品の白紙」

さっきよりも具体的になりましたので、おそらく人それぞれでイメージされるものが共通のものに近いもの(100%同じはまずありえません)が出てくるかと思います。

このように、ただ1つのものを表すときには「言葉」というものが必要になります。

しかし、「言葉」というのには多分な意味が含まれています。

ですから、「紙」というものを出したときに同じ見方ができるようにするには、各々が持っている意味というものをできる限り近づける必要があります。

ここで、言葉のあり方というのは非常にバラバラですので、スムーズにコミュニケーションをとろうとするには同じような意味を共有しなければなりません。

また逆もしかりで、自分達が「一万円札」と認識しているものも、一万円札と認識していない人にとっては「ただの紙切れ」にしか見えていないということも十分にありえます。

ですから、「言葉」で表現しないと人がみているものは理解できないのです。

また、「言葉」というものが色々な意味をもっているということは、各人が見たいようにみることができるともほぼ同じことといえます。

つまり、例え同じ言葉を使ったとしても、「同じ受け取りかた」をしないというのはここからきています。

まだ分かりにくいと思いますので、もう1つ例を上げます。

自分は理学療法士の資格を持っていますので、「運動」についての説明を患者さんにしたとします。

で、患者さんは運動の説明をされたときにどういう風に受けとるでしょうか。

勿論、文面のまま受けとる人もいてすぐに行動に移す人もいます。
また運動と聞いたときに、過去の嫌なことを思いだして途中から話をまるで聞かないようになることもあるでしょう。
さらに別の人は、「で、それが自分の生活にどうつながるの?」とさらに疑問をもつこともありえます。

このように、どんなことを伝えたかということよりも、聞いた側が「どんな受け取りかたをしたか」によって、まるで変わってきてしまうのがおわかりでしょうか。

ですから、コミュニケーションをとるときは相手がどんな理解をしているのか、何を受け取ったのかというのを頭においておかないと例え伝えた側にとってはいい話であったとしてもあまりうまく響かないということになりかねません。

「自分と相手は違う受け取りかたをしているということを頭においておく。」

だから、新しい発見とかも生まれてくる

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