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入社11年目のわし、ついに横浜を飛び出す。

新卒で入社した会社で横浜に配属されてから、この10年半ずっと同じ勤務地に通ってきた。

入社4年目のとき、部署異動はあったものの、気付けば7年半の月日が経過し、ぬるま湯にびしょびしょに浸かりきったところで、その知らせは突然やってきた。


今日の12時半に応接室に来て

小声で、人事部長に声をかけられ、一瞬何のことか分からなかった私は、キョトン顔をかました。

そういえば、人事異動の季節だった。
あまりにも長い間、今の部署にいたため、もう自分はこの部署にずっといるんだろうな
と心のどこかで思っていた。
全く予期せぬ展開だった。

海外事業部に行ってもらいます。

そう告げられ、心の準備ができていなかった私は咄嗟に、

ありがとうございます、頑張ります。

と何の面白みもない返しをしていた。


自分の会社人生において、入社当初からやりたいことが2つあった。

1つは販売促進の仕事をすること。
これは入社4年目のタイミングで叶った。

当時、6年は売場を経験しないと、後方部門に異動できないと言われていた中、バイタリティー溢れる私は積極的に行動し、3年で異動を勝ち取った。

もう1つは学生時代から断続的ではあるけれど、勉強を続けてきた英語を、実践の場で使うこと。

販促の仕事は好きだし、この道を極めるのもいいな、と思っていた一方で7年半も同じ環境にいると、惰性で仕事をするようになっていたし、良くいえば安定、悪くいえば成長のない日々をここ数年は送っていたような気がする。

そして、いつかチャンスがあれば自分の語学力を業務で活かしたい、という思いが頭の片隅から消えることはなかった。

だから、2年に1度提出するキャリアに関する自己申告シートにも毎回販促と並んで海外事業部という文字を書いていたし、ずっと自分の中で達成したいと思っていたTOEIC900点超えと英検準1級合格を30歳目前に、果たした。

いざ、希望が叶うとなると、不思議な気持ちだ。
長くお世話になった、上司や同僚たちには思い入れがあるし、この7年半大変なことの方が多かったけど、去ることが現実味を帯びてくると、急にセンチメンタルな気持ちになる。

正直とても寂しい。
異動になると、お別れの挨拶をみんなの前でさせられるのだが、そのシーンを想像してもう何度涙を流したことか(笑)

でも、自分自身を成長させるために、この異動はすごく意味のあることだと思う。

自分を手っ取り早く変えるには、環境を変えることが1番だと、これまで読んできた数々の著書に書かれていた。

今年に入って、実家を出て1人暮らしを始めたことで、自分の裁量で生活ができるようになり、ストレスが減った。

ただ、人間関係は変化しておらず、環境を変えるって付き合う人も含めての話だよな、とまだ本質にたどり着けていないことには気付いていた。

職場が変わるとなると、仕事で関わる人達もガラっと変わるし、部署によってカラーがあるから、今いる部署とはまた全然違った雰囲気なんだろうな、と想像が膨らむ。

勤務地も変わるから、見える景色や足を運ぶお店の選択肢も広がるかもしれない。

通勤時間も長くなるから、強制的に早起きしなければいけなくなるし、電車での過ごし方も工夫する必要があり、時間の使い方も変わってきそうだ。

服装だって、今までは超ラフだったけど、これからはオフィスカジュアルだろうし、化粧もちゃんとしなきゃいけない(それは異動とか関係なくちゃんとしろ)。

この異動は、自分をワンランクアップさせる良い起爆剤になる気がする。
というか、そうなるように私自身が存分にこの機会を活用する。

今は先が読めないことにワクワクする。
どういった人達と出会えるのか、どういった仕事ができるのか、どういったライフスタイルの変化があるのか。

もちろん居心地の良かった場所を離れる不安もあるし、朝が苦手な私が、6時起きで遅刻せずに出勤できるか、という社会人とは思えないような心配もあるけれど、人生において、ある程度の刺激や変化は大事だな、とも感じていたからこの機会を前向きに捉えて目一杯楽しんでいきたい。

私の会社人生の第二章が今、幕を開けようとしている。

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