体験レポートを書くときのコツ
ブログやSNSで、体験レポートを書くとき、こんなことをして、あんなことをして、時系列にいろいろのっけて、しかも素敵なフォトと一緒なら、それはそれで楽しい記事になろう。
が、それでは友人知人あたりの読者に留まっておわり。それ以上、広がりにくい(そしてそのような全部のせの体験レポートがわりと多い気がする)
読者というのは、知らない「誰か」の「特別な体験」に興味がない。
最後まで読んだとしてもふーんで終わるくらいで、中盤でよっぽど稀有な出来事がおこらないかぎり、最後まで読むってことはしないだろう。
ここがスタート地点にできるかどうかで、記事の内容変わってくる。
私はいま人生初のキャンプに来ている。そして、その体験レポートを書く仕事をおおせつかった。
「人生初」というのは、まいしゅん驚きと発見で、感覚が目まぐるしく動く。
どの出来事も特別で、どれも切り捨てたくないネタばかりだが、さっきから何を伝えようかとワクドキしている。
全部伝えても読まれない。体験レポートの時点で読まれないのだから、少なくとも書き手に「視点」が必要だし、情報の切り捨てが必要だ。
これからどうまとめるか、もう少し練ろうとは思っているけれど、体験レポートを少しでも面白くするコツ、いくつかあるなと思ったのでまとめてみる。
・魅力を独善的に3つのポイントに絞る
この場合は、全く個人的な、独善的な切り捨てであればあるほどいい。自分にはない視点だったり、わかる、っていう共感だったりがうまれやすく、つい最後まで読んでしまう。切り口は普通なのに「よみたい…」ってなることが多いのは、個人の「本当」が漏れ伝わるからだろう。
・想いにフォーカスして伝える
こんなことがありました!というレポートにするよりは、イベントならイベント主催者がなぜこんなことを今開催しているのか、そういう生の言葉を引き出せて、それと一緒に体験を綴れたら、記事そのものに「説得力」がでる。それはつまり「応援したいな」とか「頑張ってる人がいるんだな」などの共感を生みやすい。共感を生む記事はね、全部読まれなくてもシェアの確率が高まると思う
・再現性あるノウハウにしてしまう
そこで体験したことって、結局、その記事を読む人よりも先に何かを知った、教えることができるから、伝えられることでもあると思うのだ。だったら、その内容を再現性のあるものにまとめなおす。記事にふれた人が、取り入れることができる、それによって暮らしが豊かになる、そんな記事なら私も読みたい。
あとは、私には生まれ変わってもできそうにないのだが、一枚の絵が伝える情報って、やっぱり言葉を変えてしまう。
技術に自信があのであれば、言葉では何も語らず、写真を中心に記事を構成してもよいのだろう。フォトエッセイ的なね。美しい写真に癒されることってやっぱりあるし、それも読者貢献だ。写真が美しければ美しいほど、私は、そこにもう言葉はいらないなと思ったりする。
体験レポートこそ、何を伝えて、何を伝えないのかを明確にして、ばっさり情報をけずるべし。読んでくれる読者に有益な情報を伝えたいなと思うのだが、まあ、うまくいったりいかなかったり。
こんなことを考えてしまった初キャンプ、つまり刺激が多すぎます。