準備編⑤書かないことを、決めるのが構成である
娘が、お友達と瀋陽市内の巨大な図書館から私のために借りてきてくれた本が、『ドカベン』でした。なぜ。
しかし、私もまだ行ったことがないそこには日本図書コーナーがあり、日本語の漫画や小説が置いてあったのだそうです。
中国で読むドカベン、新鮮すぎ・・・誰が読むんだろう・・・? 内容があまり入ってこないので(汗)絵を眺めたりしていました。スポーツを漫画で表現するって、すごいなあ・・・
余談でした。
さて、近頃つくづく思うのは、言葉にする、ということの意味です。そして、本づくりにおいてそれは、言葉にしないことを決める、ということでもあるなあと思います。
意図的に「言わない」「伝えない」というのはものすごい表現力です。ある意味、勇気のいることでもある。
でも、ブログ記事の記事でもそうだし、本の構成でもそう。それを表現するために、どれだけの言葉が表現されなかったか! それらが、言葉に説得力をくれたりするのですよね。
本の章立てを考えるとき(=構成するとき)も同じだなと思いました。
きっと、言葉にはたくさある。でも、それを全部表現するわけにはいきません。本の原稿って、いくらでも書き出せるからこそ、書かないことを決めるという作業なのだよな、といつも思います。
ここから先は
1,500字
/
1画像
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?