女ふたり、30代の日々を赤裸々に綴る、noteメンバーシップが1周年を迎えました
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世界一周の旅を終えたのは、思い返せばもう随分と過去のことになりつつあって、2016年に出発して、2020年頃に一旦の放浪旅を終えた私は、時の流れとともにやっぱりちゃんと歳を重ねていた。
25歳で最初の会社を辞めて、27歳で兼業ライターに挑戦して、29歳で片道切符の無期限の世界旅に出ることにした。
30歳で離婚を選んで、世界一周の旅では飽き足らず世界二周目の旅に出て、3カ国の語学留学をしてこれからどうしようかなと考えて、コロナの間に沖縄移住、36歳でもう一度家族を持つ決心をして、2023年7月、37歳になった翌々日に第一子を出産した(無事元気な男の子を出産いたしました。出産については、改めてまた綴らせてください……!)。
こういう流れを、一瞬だった、とは思わない。毎日、まいにち、一生懸命。リモートワークという言葉がまだ浸透していなかった頃から、異国の空港の片隅で原稿や写真の仕事を両手いっぱい抱えながら、旅と仕事の両立もさることながら、「私のより純度の高いしあわせ」を手繰り寄せ続けてきた。
ある時は、とてもわがままに。ある時は、精一杯。またある時は、たくさんの迷惑をかけてしまいながら、道なき道を、えいやえいやと。泥臭く、たまにボロッボロになりながらも(笑)。
「古性のち」という友達は、そういう道のりを、一緒に歩んできた人だと言えると思う。
同じ旅好きで、物理的にも気持ち的にも一箇所にとどまることがおそらく二人とも得意ではない方だし、基本的には二人とも一人で大丈夫派な人種である。だから、べったりとずっと一緒にいる、みたいな関係性では多分ないはずなのだけど。
でも、同じ時代に彼女と生きることができて、よかった、とただひたすらに思っている。彼女は、彼女が私を見つけた時、「同じ惑星のひとだと思った」というようなことを言っていた。わかる気がする。
私は、のちちゃんのことをたまに羨ましい、と感じたりする。自分にない魅力と才を合わせ持ちすぎて、けれどだからこそ大好きで眩しくて、何かに落ち込んでも、遠くでのちちゃんが今日も頑張ってる、と思うと、あぁじゃあやっぱり私も、と何度も思った。
だからこそ、思うところあり激烈SNS更新(笑)の時期を少しお休みして、沖縄の海沿いの端っこで、悠々自適な引退後ライフみたいなものを楽しんでいた私の部屋に、「ねぇねえ伊佐さん、一緒にnoteメンバーシップやらない?」という連絡がのちちゃんから届いたときは、一つも迷うことなく、「うん」と答えたのだった。
書籍を出して、恋愛をして、結婚に悩んでいたと思ったら仕事も恋もさっぱりと(本人からしたらさっぱりと、じゃないことは、メンバーシップのエッセイを読めばわかるのだけど)手放して、きっと今回も少なめの荷物だけを転がして、2023年の春と夏の間の季節に、愛するタイのチェンマイに移住した彼女。
長いながい旅のあと、それぞれ選んだ次(?)の人生、まだ追いかけたいそれぞれの夢や、ささやかだけど必ず叶えたい小さな希望。そういうことを、素直に綴る。「伊佐知美と古性のちの頭の中」という名前を付けただけあって、こんなことまで書いてしまっていいの、とたまに戸惑うくらいのことを、互いにそっと綴り続けている場所が、noteにある。
その場所が、1周年を迎えて嬉しいね、というnoteがこの記事です。せっかく2年目を迎えるのだから、ちょっぴりリニューアルしたいねぇ、と話していたりもする最近。
30代、女ふたり、世界のどこかで今日もそれぞれ。昔ロングヘアでヘアアイロンを世界中持ち歩いていた私は髪をバッサリ切り顎のラインに。金髪ショートカットがトレードマークだった彼女は黒髪のロングヘアに。時間が経つと変わることもあるけれど、それでも変わらない芯を守りながら。
今月も更新しています。もしよかったら、そんな2人が運営する小さなnoteアカウントという空間に、ぜひ一度遊びに来てくださいませ。なんだかやっぱり、どこかラブレターみたいになっちゃったな。