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弱さの自己開示と信頼
ちょっと今日は違う話を。
コロナ禍の現状にあって、やや言うことははばかられるものの、私は最近になってようやく近しい友人と二人でご飯に行ったり近況のアップデートをしたりしているのだが、その中で割と最近社会人になってから仲良くなった人というのがいて、この人が毎度私に新しい発見をくれる。
彼女は大学の同級生であったが、なかなか授業もかぶらなかったし、放課後私は勉強に時間を割くことが多かったので、そこまで話すこともなかった。卒業後接点を持ったのは、彼女が外資の戦略コンサルに勤めていると聞いて、転職を考えていた私が戦略コンサルを知りたいと思ったからだった。
ところが行って話を聞いてみると、体調を崩してフリーランスになるのだという。当時ライフイベント的にごたごたしていて正直精神的に参っていた私はキャリアの話よりも彼女の感じた「自分の弱さ」に興味があって話を聞いた。そして、実は、と私も自分の悩みを共有した。
その時間を通じて私たちの関係は深まった。それ以降、度々近況をアップデートしているがもちろんポジティブな変化も話して応援しあえる間柄である。
弱さを開示するというのはとても難しいことだ。特に私の属するコミュニティは、私が選んでそうなったということもあるが、とても前向きで変化に強く、時代を切り開こうとする人が多い。そういった、「持っている人達」に悩みなど話そうものなら、タスクに分解されて克服までの道を示していただけるなんていう、そういうこともある。お前はそれで何がしたいんだと、問われることもある。何がしたいって、とりあえず今詰まってるから悩んで気がめいっていることだけ話したかったんだよなぁ。なんて思ったり。私自身元気のいい時はそうかもしれないのでこれは反省の余地があるのだが。
もっと弱いことに優しい社会になれば、もっと広い人々が優しい信頼関係で結ばれるのではないかと思う。Harvard business reviewの特集で「不安とともに生きる」というテーマがあったが、チームの信頼関係を得るにはやはり自己開示が必要とも聞く。弱さを開示するのはとても怖いことだ。でもそれをして、受け入れてもらえることで信頼関係は深まる。
「みんなもっと開示したらいいと思うんだ、そのほうが楽だし愛せるよ」
そう言った彼女との信頼の変遷を心にとめつつ、私も少しずつ自己開示と受け入れることを広げていけたらと思う。