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選択したことにムダはない〜とにかくなんでもやってみる!の巻〜

悩める音楽療法士さん・音楽療法士になりたい学生さんたちへ。
 
音楽療法士になりたい!と思ったのはいつですか?どんなきっかけでしたか?
私の知っている音楽療法士さんたちにも、いろんなきっかけがあります。

「病気や障がいのあるご家族を通して音楽療法と出会った」

「学生時代の部活動で福祉施設へ慰問演奏に行ったとき音楽の力を感じた」

「テレビや新聞で音楽療法の特集を見て感銘を受けた」

「いろんな仕事を探しているときに偶然見つけて興味を持った」

などなど、この道を選ぶことになったきっかけは十人十色。
でも、みんなに共通しているのはきっと同じ。

「困っている誰かと、ともに音楽することで、たくさんの笑顔を見たい」

という想い。
音楽療法に夢と希望を抱いて、一歩踏み出した日があったと思います。
 
しかし、音楽療法を学ぶ中での迷いや葛藤、社会に出るときに迫られる選択肢、さらに現場に出てからのギャップ・・・そんなこんなで、あのときの想いが揺らいだり、もはや忘れてしまったりしていませんか?
 
「私のやりたいことはこんなんじゃない」

「ここには私の居場所がない」

「本当はやりたいことがあるけど〇〇(時間・お金・世間体…)を考えるとできない」

そんな気持ちを抱えながら、日々悶々としている音楽療法士さんや学生さんが多いとよく耳にします。
 
「やりたいことだけやっていたら食べていけない」とか「音楽療法を仕事にするのは簡単じゃない」とか「生活の安定を優先したらやりたいことができない」とか、それって本当でしょうか?

私は、これは半分本当だけど、半分ウソだと思っています。
何事もやり方次第、もっと言えば、捉え方次第でどっちにも転ぶことができるから。

「本当にやりたいこと」が何かをよく考えて、それから、【今、自分がいる場所(物理的な場所・時間軸で見た場所)】を、ちょっと俯瞰して見てみる。

すると、ムダに思えていたことが必要に思えたり、反対に、必要だと思ってしがみついていたものを手放す時期がきていたり、そんなことの繰り返しで前へ前へと進んでいきます。
 
だけど、先に言ってしまうと「総じて見れば、ムダな選択は何1つない。」というのが、私の考えです。
 
私は年齢で人を測るというのは好きではありません。
昔から「若いのに偉いね」とか「これからは若い人の時代だから」とか、若さを褒められたり、若さを理由に押し付けられたりすることが嫌でした。

だから、自分より若い世代に対して、「若いのに〇〇」とか「若いから〇〇」という理由で褒めたり、反対に「最近の若者は」といった理由で一括りに貶したりすることはしません。

年齢なんて関係なく、その人の人となりは、それまでの経験や努力によって形成させるもので、それは人それぞれに唯一無二のものだから、全ての人を対等に尊ぶべきなのです。
 
それでも、私の経験上、次の世代に伝えたいことがあります。
それは、
 
①とにかくなんでもやってみる!

②やってダメなら次に行く!

③大切にしたい軸だけはブレさせない!

ということ。
今回は、まず「とにかくなんでもやってみる!」について詳しく書きます。
 
「若いときの苦労は買ってでもしろ」とか言いますよね。
さすがにそれは言い過ぎでは?と思うし、買ってまでする必要はないです。
でも、ちょっとでも「やってみようかな?」と思えることは、なんでもチャレンジしてみてください。
 
特に、学生のうちは「ぜひ、やりたい!」と自ら思えることなら、ボランティアでもいいと思っています、私は。

もちろん、提供することに対して謝礼をいただけるに越したことはありません。
それを「いやいや!私はまだ半人前なので、そんなのいらないです」とか言わなくていいですよ。
むしろ、謝礼をいただくことへの感謝と責任が生まれるので、できればきちんと対価がある方がいいと思います。

それから、反対に、いくら謝礼が出ることであっても「ちっともワクワクしない、絶対にやりたくない!」ってことはやらなくていいです。
あくまでも「やってみようかな?」を基準に「迷ったらやる方を選ぶ」というスタンスで。
 
社会に出たら、よほど割り切った奉仕精神で「進んでやりたい!」ということ以外は、きちんと対価をもらいましょう。
 
これは、音楽療法のセッションに限っての話ではありません。
いろんな仕事や経験のすべてが、必ず繋がっていて、【今】に必要な糧になっています。
その過程で、どんなに面倒だったり、モヤモヤしたり、悩んだりしたことであっても、です。
その時は、遠回りだと思える選択肢も、結局はそのタイミングで選ぶべきだった必然の選択だったんだと思うときがきます。

また、なにかを選択をするときには、できるだけ、視野を広く持つことをお勧めします。

例えば、学生のときに「私はこどもの音楽療法がやりたい!!」と思っていたとします。
でも、ピッタリ条件に合う完璧な就職先が見つからない…。
そんなとき、どうするか。
譲れる(または、譲れない)ポイントを一つずつ考えていきます。
 
・常勤雇用されるなら、こどもじゃなくて他の領域でもいいかな

・こどもは譲れないから、常勤は諦めて他の職種で働きながら副業として音楽療法をするかな

・音楽療法士での雇用がないなら、保育士として働きながら音楽療法ができるよう交渉しようかな
 
とか。
どの方法も、そのときは納得いかないかもしれないし、実際選んで身を置いてみてもなかなかしっくりこないかもしれない。
でも、それが音楽療法士人生のゴールでは決してないので、まずは「やってみようかな?」と思える、ご縁があった場所で精いっぱいやってみる。
それが、本当に大切なんです。
 
私も「こどもの音楽療法がやりたい!!」って、ずっと思っていたけど、学生の頃から、いろいろ経験させてもらいました。

老人保健施設、高齢者のデイサービス、緩和ケア病棟、生活介護施設、重度心身障害者通所施設、放課後等デイサービス、支援学校など、年齢も疾病や障がいもさまざまな現場で音楽療法を実践してきました。
それに、新卒の年から2年間は学習塾でも働いていました。
1年目は契約社員、2年目は非常勤職員でしたが、このときに社会人のルールやビジネスマナーを学びました。
ちなみに、高校から大学時代に、アルバイトも何種類も経験しました。
そうやって、積み重ねた経験のおかげで、少しずつ引き出しが増え、さらなるチャレンジができます。

20代前半では絶対にできなかった音楽療法についてのセミナー講師や各領域の実習指導は、机上の学びだけでない実体験があるからできること。
音楽療法に特化した法人を経営している【今】があるのも、これまでの全ての経験の中で湧き上がった目標を1つずつ叶えていった結果、現時点で辿り着いたところなのです。

そして、これから取り組みたい「悩んでいる音楽療法士さんや学生さんをサポートすること」や「音楽療法士さんの横の繋がりを全国に広げること」も、これまでの経験の中で感じてきた想いが積み重なって生まれた新たな目標です。
 
長らく書けていなかったnoteですが、これから音楽療法士さんや学生さんに向けた発信も増やしていこうと思っています。

【音楽療法士として幸せに働く方法】をキーワードに、燃え尽きないためのサポートになるような内容をお届けできるように日々頑張ります。
このテーマの記事は【幸せな音楽療法士への道】というタイトルのマガジンにまとめていくので、興味をもっていただけたらフォローしてみてくださいね♡

今、まさに悩んでいる音楽療法士さんや学生さんに、少しでも響くポイントがあるといいな♪と思っています。
 
今回は「とにかくなんでもやってみる!」について書きましたが、身体や心を壊すほどに頑張りすぎないでくださいね。

次回は、この続き「やってだめなら次に行く!」についてのお話です♪

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