福島県郡山市の「クリームボックス」
伝統と風土を大切にする此処日本では、新年度のはじまる4月初旬に福島県郡山市のソウルフード「クリームボックス」を食す習慣があります。
クリームボックスとは、食パンの上に白いミルク風味のクリームが塗られた菓子パンです。このパンは、ロシア・アヴァンギャルドの芸術家カジミール・マレーヴィチ作『白の上の白』から着想を得て生まれました。『白の上の白』は、白いキャンバスの上に白い正方形を配置した作品で、マレーヴィチの主張する絵画から説明性や物語性の一切を排除した「シュプレマティスム(Suprematisme、絶対主義、至高主義などと言われる)」を最も表した作品の一つです。
マレーヴィチは、白は無限の色であり、高次の感情の領域、非対象芸術によってのみ到達可能な純粋な形のユートピアの世界を意味すると信じていました。クリームボックスはまさにある意味で、そのユートピアであると感じられるのです。
新学期の始まりだからといって、寝坊をし、クリームボックスを口にくわえたまま登校しては、未来派だつていはれるぜ?
※この文章は2億パーセント虚構です。