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プライベートレッスンでクライアントに満足してもらうコツ

まずは私の考えを整理・・・

『フリーランス日本教師としてより高い収入を得ていきたい』

なので

仲介機関を利用せずクライアントと直接契約する(紹介料などが発生しないから)

そして

契約したクライアントさんのニーズをとことん満たす

すると

このクライアントさんがあなたを信頼しレッスンの契約が継続(安定収入になる)

さらに

このクライアントさんがどなたかをご紹介くださる(売上アップ)

そして

それぞれのニーズを満たしていく

この∞繰り返し

但し、どんな学習者を受け持ちたいかによって、日本語学校や大学に所属したり仲介機関を利用したりする必要があると思うので、ここで発信するのはあくまで個人契約でレッスンがしたい方向けの情報とさせて頂きます。

✳︎ ・ ✳︎  ・ ✳︎   ・ ✳︎

今日の記事は上記の流れの中の3つ目『クライアントさんのニーズをとことん満たす』と言うことについてです。

クライアントさんのニーズを満たすために一番重要なことは、ニーズを正しく理解することだと思っていますす。

そもそも教師が学習者の学習目的を間違って理解してしいたら、満たせるニーズも満たしようがありません。

以前こんなことがありました。

ある日本語教師の方から3ヶ月間代行レッスンを頼まれました。学習者について聞いてみると”N3レベルのビジネスマン”とのこと。

レッスンではテキストを使いながら既習の文法と語彙の使い方を確認し、会話する中で必要になった語彙や文法を導入しながら練習しているとのこと。取り扱う話題は主に経済関連のニュースで、新聞やネットニュースから拾っているとおっしゃっていました。

丁寧に引き継ぎをして頂いたもののどうしても学習者本人から話が聞きたかったので、代行レッスンを始める前に学習者のインタビューを行いました。

そしてじっくりニーズを探ってみると、この学習者のいうビジネス日本語とは…

・取引先とのやり取り

・社員同士で行う業務の報告作業

・社内における連絡事項の発信

を指しており、さらにそれらは全てメールで行われるとのことでした。

そして彼はこんなことも言っていました。

「(日本人の)社員同士のランチや飲み会の際の会話が理解できるようになりたい。日本人の友達や彼女ともっとスムーズに会話できるようになりたい。」

お気付きでしょうか?

彼の言う”ビジネス日本語”は、それまで話題として取り上げられていた”経済関連のニュースの中”にはなかったんです。

教師は、自らの経験から作り上げた”ビジネス日本語“や”サバイバル日本語”に対するイメージを固定化させている可能性がある。

でも、学習者一人一人が持つ”ビジネス日本語””サバイバル日本語”の具体的なイメージは違うということ。

だからこそ、教師は〇〇日本語というものに対する先入観を捨てる必要があります。


あくまでも学習者視点で”〇〇日本語”を理解すること。


そうすることで初めて、レッスンで取り上げる話題や練習を決めることができます。

ちなみにこの学習者のレッスンで行ったのは次のようなことです。

語彙や文法の練習をするなら彼が実際に直面しそうな場面を想定して、リアルなイメージの中で練習する。

社外メールの例をいくつか読ませ、それらの共通点を言ってもらう。そしてそれを自分が書くメールにも取り入れる練習をする。

流行りや話題になっている人や場所、商品などを話題にカジュアルな会話で使えそうな語彙を導入していく。


一貫して目標に沿う一方で、その方法にバラエティを持たせる。

そうすれば飽きずに、でも着実に目標達成に近づけることができます。

ニーズを正しく把握していなければ、学習内容どころか話題も練習もズレてしまう。

どれだけニーズを引き出せるか、どれだけ本当の悩みを引き出せるか、それが最初に求められるスキルだと思います。





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