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「好きなこと」でも体の負担になることもある。健康と幸福の見落としがちな関係とは。

この冬、例年にないくらい体調を崩した。
咳喘息、副鼻腔炎、肋間筋炎症…まさに三重苦だった。
デフォルトで慢性疲労なのは置いておき、日頃健康で過ごせている時は、健康の大切さを忘れてしまいがちである。

今回は健康の大切さを忘れないよう、自分への戒めも込めて、綴りたいと思う。

(この記事でいう「健康」とは、日頃の状態から風邪などの(完治する)病気や過度な疲労状態ではないことを差している。)


なぜ健康が大切なのか?

「健康が大切なんて当たり前だろ」と言われそうだが、なぜ健康が大切なのか、あなたは言葉にして説明ができるだろうか。

私の解答としては「何をするにも体が必要だから」である。

代わり映えのない日常を送るだけでも、日々押し寄せる家事をするにも、体は必要だ。
頭でイメージしただけで、念じただけで仕事や家事を終えられる人はいない。
人は生活を営む上で、仕事や家事はほとんどの人につきまとう。
何かしらの行動をするためには体が必要なのだから、体のコンディションが良いに越したことはないのは当然だ。

最初につまらない例を出してしまったが、自分の好きなこと、やりたいことをするためにも、もちろん体を使う。
人の幸福には「没頭すること」「目標を達成すること」などが含まれるが、行動を起こすには体が必要不可欠なのである。

好きなことでも体の負担になることもある

「好き」「やりたい」の気持ちから始まった行動も、体への負担になることがある。

たとえば、風邪をひいて熱があるが、仕事が休みになったから、最近書けていなかったnoteを書こう。
昨日、友人に誘われて遅くまで飲み明かしてしまった。今日は仲の良い同僚から飲みに誘われたから、ちょっとだけ行っちゃおう。

どちらも、「好き」「やりたい」から始まった行動である。

確かに、自分のやりたいことに没頭すると、ストレス解消や充実感が得られる。しかし、風邪をひいて体調が悪い、遅くまで飲み明かした次の日は、自分の健康を第一に考えたら休んだ方が良い。

一度崩してしまった健康を取り戻すには、崩すよりも多くの時間を必要とするのだ。
無茶をする人は、普段、健康であることが当たり前になっているかもしれない。

どんな活動や行動にも運動強度がある

やらなければならないことも、やりたくてすることも、活動や行動にはすべて己の体を動かす必要がある。
「活動や行動をする≠体を休める安静状態」の方程式が成り立つ。
安静とは心身を休めて静かにしていることを差す。

たとえば、我々の業界では運動強度の指標として「METs」を使用するので、METsの話をしたい。
METsを簡単に説明すると、「どれだけ体に負荷がかかる活動かな?」の目安になるものだ。
1METsが「椅子に座っている状態」「横になっている状態」である。

たとえば、趣味として挙がることの多い「読書」。
「椅子に座って読書をする」状態は1.3METsである。
ただ座っているだけよりも、読書をしている時の方が0.3METsだけ運動強度が高いということになる。

ちなみに、私の趣味である「座ってピアノを弾く」は2.3METs、「座位でのPC作業」は1.5METsである。
もう少し分かりやすい例を出せば、「平地歩行」は3METs、「ジョギング」は7METsだ。

ストレス解消や幸福感を得るために、自分の好きなことややりたいことをするのは理にかなっている。
しかし、先ほども説明したように、活動内容によっては体に負担をかけてしまう場合もあるので、注意が必要だ。

「では何METsの活動ならいいのさ?」と言われてしまいそうだが、その人のエネルギー残量、気分、得手不得手に左右されるため、一概には言えない。

一つ言えることは「とにかく疲れて気力が湧かない」「心身共に限界を感じている」くらい疲れ果てているなら、迷わず、まずは体を休めよう。
心身の健康のために、横になって睡眠をとることを最優先してあげてほしい。

自分の体力値を正しく知る

自分の体力、キャパ、エネルギー量を、正しく把握しておくことをおすすめする。

noteで言っておきながら、私自身の課題でもある。

いや、自分が低体力であることは長年付き合っている体だから、誰よりも分かっている。
体力が残りわずかなのに、無理をしてしまう。
そこを止められないのが、私の課題である。

私は、1日の終わりになるとエネルギーが0になってしまう日が多い。
常々、もっと気持ち的にゆとりのある生活がしたいと強く感じている。

本業だけで疲れ切る生活をどうにかしたい。
と思っていたところ、私の好きなnoterの「かぜの帽子」さんがバチっと刺さる言葉にしていた。

「常に20%の余裕と余白を作る」

ぜひ、こちらの記事も読んでいただきたい。

私が求めているのは、20%の余裕と余白のある生活だ。
日々、諸々に追われて余裕のないあなたも、「20%の余白」を、ぜひ意識してほしい。

まとめ

とにかく、健康は大切にした方が良い。

そして当然だが、活動や行動をするには、体を動かさなければならない。
何かしらの行動をするためには体が必要なのだから、体のコンディションは良いに越したことがない。
健康体でないと、エネルギー効率が格段に落ち、やるべきことだけでエネルギーが枯渇してしまう可能性がある。

また、自分の幸福のための活動や行動も、その時のエネルギー残量を見据えて実施しないと、かえって健康を崩す可能性だってあるのだ。

日々をやるべきことだけで終わらせず、好きなことややりたいこともしていくためには、時間的にもエネルギー的にも余裕と余白があった方が良い。

「常に20%の余裕と余白を作る」

これを意識しながら実践できると、あなたの健康も幸福度も上がることだろう。

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