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#57 天狗は芸の行き止まり
3月3日。一龍斎 貞水さん。
「1日1話 読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」より。
一龍斎 貞水さん(1939年~2020年)
講談師。人間国宝。
若いうちは誰でも壁にぶち当たって、それをなんとか打開しようと努力するから、それが自分の身につくのです。その努力の分だけ視野も広くなるから、先にもっと高い壁があるのが見えてくる。それを乗り越えると、さらにもっと高い壁がー努力を重ね続けてこそ目の前にある壁が立ちはだかってくる。だからこそ、もうこれでいいと思ってしまっては、進歩は止まってしまう。それを我われの世界では「天狗は芸の行き止まり」というんです。
だから僕は、一つ壁を乗り越えてはもっと高い壁に挑戦し続けて、最後は誰かに「あいつは偉大なる未完成で終わった」と言われたい。
偉大なる未完成ってすごくかっこいい!
ずっと努力し続けるって素晴らしい。
教える立場になったら
もうそれ以上勉強しなくて良いのかな?って
ずっとそんな風に思っていた。
でも、お箏の師匠である祖母は86歳の今も
学びをやめていないし
自分も人に伝える立場になってから
さらに勉強するようになった。
自分自身が成長したところまでしか
伝えることができないから。
自分は一生成長し続けないといけないんですよね。
それに気付けて良かったと思う。
ゴールを自分で決めることは簡単だけど
それ以上の成長は見込めない。
ちなみに…
自分が成長しているかどうかの指標として
私が採用している考え方がある。
それは
悩みが変わっているかどうか。
人間生きていたら、悩みは尽きない。
それはもう人間だから仕方ないと諦める。
問題は何に悩んでいるか。
ここ、大事。
何年も同じ内容で悩んでいるのだとしたら
自分はそこから成長していないということ。
壁を超えたら、新しい壁が出現して
悩みが変わるはずなので。