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学びの時間をデザインする方法
私は、人前で話すことが苦手だ。
「コーチング」という仕事を選んだとき、
こんなにも不特定多数の人の前で話すことになろうとは
考えていなかったw
今となっては、
ワークショップ、講座、企業研修などの場で
人の前に立って話す機会が増えたのだけど
正直、勢いのまま、緊張をメンタルコントロールして、
気合と根性と入念な準備、で乗り越えてきた
そして「慣れること」でブラッシュアップしてきた
それも決して悪いことではないと思うけれど
今回の合宿では、そんな「気合と根性」的な話ではなく、
場のデザインの要素を噛み砕き
「あれ?できてるじゃん!」を経験し
ひとつひとつの要素を理論で理解して落とし込む
重い腰をあげる訳ではなく
するするっと成功体験を体にインストールした感じ
ポイントはいくつかあるのだけど、ここでは大きく3つ紹介したいと思います
1.相手に想いを馳せる
コンテンツを提供するということは、届ける相手がいる、ということ。
マーケティング用語でペルソナ、とかターゲット、とかいうけれど
そんなふうに言葉を置くとなんだかちょっといやらしい感じというか機械的な感じが否めなかった
だけれど、改めて参加者してくれる方がどんなことにアンテナが立っているのか、どんな気持ちなのか、をたった一瞬でも想いを寄せることで
全然違うものが出来上がるということを体感した
例えば、今回2日目から途中参加のメンバーがいたのだけれど
2日目の始まりはそのメンバーのために、
1日目の学びを8分で準備して2分で発表しよう
というお題が与えられた
最初はいかに完結にわかりやすくまとめるか、に思考が向いていたけれど「相手に想いを馳せた」結果
寄り添った話し方で安心感を感じとってもらったり、クイズ形式で本人にも考えてもらったり、学び以外にどんな時間を過ごしたのか、そんなことを伝えていたり。
綺麗な正方形ではなく
相手の凸凹に合わせてフィットさせていった感じがした
2.CSRをバランス良く
学びの法則には5つあるのだけれど、そのうちのひとつ「CSR」とは下記のこと。これらをバランス良く取り入れようということ。
C:コンテンツ
S:参加
R:リビジット(revisit)振り返り
特にSのいかに参加してもらっているか?が肝だと思う。一方的に聞くだけの授業こそつまらないものはない。
参加の方法はいろいろあるけれど、例えば、
・拍手を促す
・手を挙げてもらう
・アウトプットをしてもらう(書き出す、発言する、ワークをする)
・体を動かす、席を移動する
・問いかける、クイズを出す
などなど
これらを促すために細かなテクニックはあるものの、これを意識するだけで圧倒的に自分ごと化してもらいやすくなる
さらには、講師側も楽しくなって緊張が解けていくし、場の一体感に繋がって、自分と相手とその周りにwin-win-winでしかない
3.記憶の公式
記憶は、回数×インパクト(感情)で形成されていき、そしてそれを思い出すことで学びの定着率が上がっていく
例えば、
ワーホリでオーストラリアに到着した初日、ホームステイ先で部屋を案内された時のこと
「ジュライキ?」と聞かれて
「パードゥン?」を5回くらい言ったことがある笑
"Do you like it?"この部屋好き?と
聞かれていることがわかると
一気に恥ずかしくなり、こんなに簡単な言葉が聞き取れないことが情けなく
と同時にオーストラリアの訛りや、シチュエーションによってどんなことを聞かれやすいのか、を体に刻みこまれた瞬間だった
これこそがインパクト(感情)であり、
このインパクトが強ければ強いほど、記憶に残るということ。
せっかく頑張って準備して、貴重な時間を共有しているのだから、学びを持ち帰ってほしい。
この公式を利用して『時間を割いてよかった、学びになった』そんな風に受け取ってもらえたら喜びもひとしお✨
こんな理論やポイントやテクニックを学びながら
「15分の準備で5分(10分)のミニセミナー」を2回行う、という講師からの無茶ぶりも乗り越えた結果、
完璧でなくても「私、できそう!」をインパクトとして刻めたし🕰️
人前で話すことが苦手、という私の概念は薄れつつある